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日々のモノ・コト

大谷 健一(大分)の記事一覧

杉本義訓さんと大谷健一さん(8月のお休み)

8月に入り、子供たちは夏休みという事で、平日もお子様連れのお客様が目立ってきました。夏の暑さにも負けず元気な子供たちの姿を見て 『 自分にもあんなに元気な時代があったのか 』 と、運動不足で固くなった我が身を恥じて、出勤前に軽い運動をして体をほぐすようになりました。

● 8月のお休み 15日(月) ・ 16日(火)・・・ もしかしたらもう1日、4週目でお休みを頂くかもしれません。

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そんな本格的な夏の訪れとともに、待ち遠しかった品物の入荷が2つありました。まず1つ目は鳥取県の 『 杉本 義訓 』 さんの作る練り上げのうつわです。今年は2月頃にも1度納品して下さいまして、今回で2度目の入荷です。先日の日曜日に予告も無く入荷した為、このブログ用に写真を撮る暇も無く売り場に出したので、取り急ぎFacebookとInstagramで入荷のお知らせをしましたところ、早くも反響がありました。
ちなみにInstagramのアカウントは 【 markus_shop 】 です。探してみて下さい。

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今回は大ぶりな8.5寸皿のほかは、久しぶりの楕円皿・楕円鉢の(中)、そして角鉢の(中)といった、ちょっと数点まとめて欲しくなる使い勝手のいい小ぶりなうつわが中心です。比較的大ぶりな器が多かった前回と比べ、小ぶりなうつわが中心なので全体の数は今回の方が多いのですが、それでもひと月と経たない内に大方の品物は無くなってしまうと思いますので、気になる方はお早めにご来店ください。

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今回は少量ですが新しい色や柄のモノも入荷しております。また、見た目の印象は全く変わっていないのでパッと見ではわかりませんが、フチの部分が心なしか滑らかになっております。これまではエッジが立っており、手触りも若干鋭さが残る質感でしたが、角が取れたような感じになっています。新しいデザインから見ただけではわからない細部に至るまで、日々進化する杉本義訓さんの仕事をぜひ実感していただきたいです。

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 続いて、大分県の別府市で活動されている 『 大谷 健一 』 さんから竹細工のザルが何種類か届きました。今年の春にもいくつか入荷しましたが、今回は長方形のモノと丸のφ30㎝サイズのモノを加えた展開で届けていただきました。前回入荷分では比較的大きめなサイズのモノが人気で、あっという間に無くなってしまったので、今回は大きいサイズを多めでお願いしております。

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竹細工自体は日本各地で様々なカタチで作られており、その多くはスズ竹や根曲竹などを使った実用重視の道具という側面が強い反面、別府の竹細工は大分県が生産日本一でもある真竹を用い、実用面だけでなく美しさを意識して作られた工芸品です。フシを極力排除し油抜きされた滑らかな手触りと、使い込む事で時間と共に艶やかに変化する美しい色合いが特徴です。

季節も変わり、安土草多さん(ガラス)入荷しました。

東京の桜の開花宣言は少し前に出たようですが、気候はまだまだ春と冬の境目を行ったり来たりしているようです。MARKUSの店内も年明けからの入荷ラッシュが一旦落ち着きまして、昨年末から長期にわたり猛プッシュしていた耐熱モノ祭りも季節の移り変わりとともに収束させ、今度はガラス祭りで皆様のお越しをお待ちしております。季節をひとつ飛び越えて、何となく初夏の装いですが、こうしてみると今すぐ欲しい品揃えです。

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これまでMARKUSでガラスと言えば茨城の『 河上 智美 』さんと岐阜の『 沖澤 康平 』さんのお二人でしたが、このたび新たに岐阜県 高山市で活動されている 『 安土 草多 』 さんが加わりました。今回の安土さんからの新入荷を機に売場の装いをガラッと変えたわけですが、せっかくなのでガラス特集という事で先月入荷したばかりの河上智美さんのガラスと、こちらも先月入荷の大谷健一さんの別府の竹細工も組み合わせて提案したところ、すっかり初夏の装いとなってしまった次第であります。

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4月になれば沖澤さんのガラスや大谷さんの竹細工の追加分も入荷する予定なので、このラインナップも今後さらに充実していきます。そして窓際では河上智美さんのグラス類と合わせて、週末にようやく入荷した木工のSemi-Aco(加賀 雅之)さんのPan皿・Onigiri皿・コースターも定位置で並んでおります。先日の3連休中に入荷したため告知が間に合わず、今日までに既にかなり減ってしまっております。スミマセン。

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そして、今回が初めてのお付き合いとなる 『 安土 草多 』 さんのご紹介です。1979年生まれの安土さんは、同じくガラス作家のお父様、『 安土 忠久 』 氏の指導のもと2001年より宙拭きガラス作りの修行に入り、2002年には現在の活動拠点となっている岐阜県 高山市に自身の窯を築き、若くして独立を果たします。また、2011年には日本民藝館展に入選するなど、精力的に活動している若手実力作家の一人です。

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安土さんの作品は何年か前から見知っていたものの、初めてお会いしてお話したのは昨年の 『 TOKYO CRAFT MAP 』 のパーティーの場でした。その後、9月に銀座松屋で行われた 『 銀座手仕事直売所 』 で再びお会いして、その会期中に2度ほど一緒に飲むことがあって、その時のノリと勢いでお付き合いする事になりました。まさに酒の席から始まった仕事。というやつです。(実際はそんな適当なモノじゃないですが。)

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写真では少しわかりにくいですが、安土さんの作るガラスはアンティークのような少し黄味がかった色をしていて、溶け始めた氷の塊のような透明感と奥行きのある揺らぎがあります。手にした際に感じる角のとれた丸みとぽってりとした厚みは安心感があり、日常使いには最適です。また、大きな特徴の一つとして、個々の品物が均一にならないように、あえて個性が出るよう一つ一つ微妙に表情を変えながら仕上げているそうです。

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そして今回は、初の試みとしてペンダントライトを4種類作っていただきました。安土さんのガラスで作られる照明は、ガラスそのものがもつ厚みや揺らぎで柔らかな優しい明りを作り出します。このペンダントライト1灯で、例えば読書ができるレベルまでお部屋を明るくする事はできませんが、この明かりが灯された空間は居心地のいい癒しの空間となるでしょう。また、昼間、明かりをつけていない時も太陽の光を通してゆらゆら揺れる光のオブジェのように、夜とはまた違った表情を楽しむ事ができます。

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最後に、先月に引き続きまして久しぶりの入荷となります。鹿児島の宋艸窯、竹ノ内 琢さんの 『しのぎ楕円鉢 』 が届きました。昨年1年間の空白を取り戻すかのように今年の入ってから続けて届けて下さっています。この楕円鉢は宋艸窯さんの作品の中でも隠れた人気商品で、大が¥8,640と中が¥6,480と、比較的高単価な割にはいつの間にか早々と完売してしまっています。程よい大きさと深さ、和でも洋でも中華でも食材を選ばず何でもこなしてくれる懐の深さというか使い勝手の良さが人気でギフトなどにも重宝しています。

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そして今年もやります 『 TOKYO CRAFT MAP 2016 』 。このお知らせを書いている最中、つい先程、2016年版のMAPが届きました。昨年の30店舗から更に参加店舗が増えまして、今年は40店舗の、東京で民藝・工藝・クラフト・手仕事の品々を扱うお店にご参加いただき、ひとつのマップに集結しました。今年の活動や詳細につきましては来週のお知らせの中で、4月の予定と合わせてあらためてご紹介します。さっそく本日より配布を開始しますのでご興味のある方は店頭でお声掛けください。

 

宋艸窯と別府の竹細工

先日は東京にも春一番が吹き、それ以降は日中の日差しも暖かく、少しだけ春が近づいてきたような陽気が続いております。春に向けて仕込んでいたネタも徐々に届いており、少しづつですが長かった冬の終わりと入れ替わりにMARKUSにも新しい品物がやってきます。

これから3月にかけて、お待ちかねの品物や新ジャンルというか新しい試みの入荷が続き、4月末には個展も控えています。この先のMARKUSにご期待ください。

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そして今週は、およそ1年ぶりの入荷となる 『 宋艸窯 (竹之内 琢)』 さんのうつわが鹿児島から届きまました。
宋艸窯さんはMARKUSオープン時からのお付き合いで、以来根強いファンの方がたくさんいらっしゃいます。
シンプルで使いやすく、鮮やかな発色の宋艸窯のうつわは和洋問わず普段の食卓を華やかに彩ります。特にこれから迎える春や初夏には目にも爽やかな瑠璃色や緑がよく映えます。

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久しぶりの今回は、平皿の小と中、人気のマグカップと湯呑といった細かなものが中心です。欠品中もたくさんのお客様からお問い合わせをいただいておりましたが、ようやく人気のラインナップが全色で揃いました。

今回入荷分の他に、平皿の大と楕円皿。楕円鉢の中と大も注文しておりますので、これらは春頃には追加で届くと思います。恐らくその頃には今回入荷分の大半も無くなってしまっていると思いますので、長らくお待ちいただいていた皆さま、お早めにどうぞ。

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そして今回初めての取り扱いとなる新ジャンル。もっとも古い文献では 『 日本書紀 』 にも記述が残っており、大分県で唯一の伝統工芸品として指定されている 『 別府竹細工 』 です。

真竹(マダケ)の生産量が日本一である大分県で、その豊富な資源を利用して室町時代の頃から本格的に竹工芸が盛んになりました。また別府は日本有数の温泉地という事もあり、湯治客用のカゴや日用品としての需要も相まって別府市の地場産業として定着し、現代にいたるまで盛んに生産されてきました。

全国には数多くの竹細工の産地があり、MARKUSでも岩手県 鳥越のスズ竹、新潟県 佐渡の孟宗竹、といった産地によって異なる竹を使った、それぞれの地方に残るカタチの竹細工を扱ってきました。

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別府で使われている真竹は肉厚で弾力性があり曲げや圧力に対する抵抗力が強い事から細工物だけでなく、古くは建材などにも使用されてきました。別府の竹細工は農器具や生活雑器の色が濃い他の産地のモノと比べて仕上がりの美しさから、どちらかというと工藝品・美術品といった側面が強く感じられます。

その工程の大半は竹ヒゴづくりで、まずは油抜きという工程を経て艶やかな象牙色になった真竹を1㎜より薄いヒゴに裂いていきます。それを亀甲編みや網代編み、八目編みといった地方に伝わる様々な美しい編み目でそれぞれの形に編み上げていきます。

今回MARKUSがお願いした作り手は、大分県 別府市にお住まいの一級竹工芸技能士 『 大谷 健一 』 さんです。1965年 埼玉県の生まれで、2003年から大分県竹工芸訓練センターに入校し、2005年からは伝統工芸士の 『 油布 昌伯 』 氏に師事しました。その後、別府市の竹工芸展において何度も受賞したり数々の工藝展やイベントに参加するなど、精力的に活動されています。

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