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岡田 崇人(栃木)の記事一覧

4月13日より『第三回 岡田崇人の仕事』を開催します。

もはやイベントのお知らせ時しか更新しなくなってきており、大変ご無沙汰してしまい申し訳ございません。昨年11月の『白岩焼和兵衛窯 渡邊葵 展』のお知らせ以来のブログです。

季節も春を迎え、新しい元号も『令和』に決まり、新しい時代の幕開けに期待で胸を膨らませている方も多いかと思いますが、平成の最後に満を持してお届けするのは、MARKUSではおよそ2年半ぶりの個展となる益子の陶芸家・岡田崇人さんによる『第三回 岡田崇人の仕事』です。
今回のブログでは過去の岡田さんの作品や個展の画像を見ながらこれまでを振り返ってみたいと思います。

今年の5月でMARKUSも丸6年を迎える事となりますが、岡田さんとは開業時からのお付き合いなので岡田さんとMARKUSとの関係も6年になります。正確に言えば初めて岡田さんに直接お会いしてお取り引きのお願いをしたのはその前の年になりますが、オープンの数日前に届くよう制作をお願いしていたのが間に合わず、当日のお昼頃に益子からわざわざ直接お持ちいただいたのは、今となっては良い思い出です。

今でこそ年間に5回程度の展示会やイベントを開催しているMARKUSですが、最初の頃は『セレクトショップ』というスタンスから、あまり個展などを行う事はありませんでした。ですが開業から月日が経ち品揃えや方向性などの変化や見直しを進めていた2年目の頃に、何かの話の流れから『個展やってみない?』というお話をいただいたのが、MARKUS初の展示となる第1回目の『岡田崇人の仕事』のきっかけです。

1回目の『岡田崇人の仕事』では多くの事を学びました。とにかく初めての催事で当日までの段取りやDMの作成・告知等、今では問題無くこなせている事の全てが初めてで、確か岡田さんにとってもこの時が単独で東京で行う5~6年ぶりの個展だったのでお互いにドキドキしていました。段取りや物量の感覚等この時の事が基準になっていたり、ここで得た反省点や改善点をその後のお店作りやイベントに活かす事もできました。

上3つの画像は第1回目の時の売り場です。岡田さんの作品の変遷を見ると面白いです。ちょうどこの年に濱田庄司の登り窯の復活プロジェクトがあり、その時に焼いた貴重なうつわもMARKUSでの初個展に出品して頂きました。伊羅保や鉄釉の今となってはなかなか手が回らない非常に手の込んだ作品もこの時はたくさん作って下さいました。特にぐい呑みを自分用に確保しておかなかった事を今でも悔やんでおります(笑)。

1回目が2015年なので売場を見ても今とは随分違います。詰め込み過ぎは相変わらずですが、素っ気無くて下手クソな売場で恥ずかしいです。陳列用に『水屋』が必要だな。と思ったのもこの時で、今ではMARKUSの顔的な存在感ですが初めの頃は所謂『うつわ屋さん』ぽくなるのが嫌であえて避けていました。でもどのお店も水屋を使う理由がこの時にわかりました。ちなみにこの木製のキャビネットは自宅から持ってきました。

第2回目は2016年の冬、1回目から1年半後の開催となりました。この時は益子に200年続く日下田藍染工房で藍染の修行をされた『デイ・麗奈』さんとの二人展という形で行われました。陶器と藍染。それも真冬に。という意外な組み合わせかもしれませんが、深みのある色合いの藍染と個性的な柄でありながらも落ち着いたトーンの岡田さんのうつわとの相性は良く、売り場がキリっと締まり大変ご好評いただきました。

この頃になると岡田さんの活動の場や作品の幅もグッと広がりました。お馴染みの象嵌や掻き落としにも新しい柄や色が加わり、ロクロ物から型物に至るまで新しいデザインが生み出され、MARKUS開業以来の岡田さんファンの方々を唸らせる品揃えと物量で、大満足な内容となりました。個人的には開業前に初めて岡田さんの工房にお邪魔した際に仕入れた尺2寸の大皿がこの個展で旅立って行った事がとても嬉しかったです。

そしてこの時の目玉は何といってもポットでした。もう何年も前から土瓶やポットの制作をお願いしていたものの『めんどくさい・大変だから』と逃げられていたのをしつこく食い下がり、岡田さんも『10年近く作ってなかったんじゃないかな』というくらいの待望のポットを出品して頂きました。DMに使用した事もあって、会期前からたくさんのお問い合わせを頂いた事を覚えております。果たして今回の個展では登場するのでしょうか?

ご存知の方も多いと思いますが、ここで岡田崇人さんの経歴を簡単にご紹介しておきます。
1974年 東京都小金井市に洋画家の長男として生まれ、東洋大学法学部を卒業後、縄文象嵌の技法で重要無形文化財保持者(人間国宝)となった益子の島岡達三氏に師事し、5年間の修行の後、2002年に栃木県益子町に自身の窯を構えました。2005年に国展に初入選を果たし、以降5度の入選をしております。

岡田さんの作品は大きく分けると【掻き落とし】と【象嵌】の2種類の技法で装飾されています。力強い彫紋に伊羅保や鉄釉を施したシリーズもありますが、なかなかお目にかかれないので一旦置いといて。掻き落としとは素地土の上から化粧土をかけ、模様として残したい部分の周りを削り落として素地を出す事で模様を浮き彫りにさせ、書いたり染めたりするのとは違う素朴な輪郭線と凹凸が生まれる手触りも楽しめる器です。

それに対して象嵌は素地土に模様となるような凹みを付け、その上から化粧土を掛けます。その後表面の化粧土を削り落とすと凹みに溜まった化粧土が模様となって残ります。岡田さんの師匠である島岡達三氏はこの凹みを付ける際に撚った縄を転がす事で模様を描く縄文象嵌で人間国宝となりましたが、岡田さんは模様のひとつひとつを丁寧に彫って象嵌を施す事で、模様の輪郭が明瞭で手触りも楽しい器となります。

上の画像の右二つのお皿は島岡達三氏の後継者である『島岡 桂』氏による縄文象嵌です。使う縄や転がし方によって様々な模様が生まれます。桂さんは岡田さんとほぼ同時期に島岡達三門下に入門した兄弟弟子で島岡達三の孫にあたります。マメ知識ですが島岡達三のうつわの裏にはタツゾウの【タ】の印、桂さんのモノにはケイの【ケ】の印が押されており、岡田さんのうつわにはオカダの【オ】の印が押されています。

どちらも非常に手間と時間がかかる仕事ですが、それを感じさせない可愛らしさと軽やかな表情があり手にしたときに初めてその素晴らしさを感じる事が出来る仕事の跡ではないでしょうか。私が岡田さんの個展のタイトルを『岡田崇人の仕事』としている理由がここにあります。そして、ひとつひとつは個性豊かな表情をしておりますが、意外と和洋問わずどんなお料理・食卓にも馴染みやすく洋食器などと並んでもしっくりする器です。

2年半ぶり3回目の個展『岡田崇人の仕事』。MARKUSにとって『平成』の最後を飾るのに相応しく、そして新しくやってくる『令和』の時代にも長く伝え残されて欲しい丁寧で美しい岡田崇人の仕事の数々。時代の節目だけではなく岡田さんにとっても大きな節目となる今回の個展。皆様のお越しを心よりお待ちしております。

2018年が始まりました。今年もよろしくお願い致します。

2018年がスタートしました。本年もMARKUSをよろしくお願い致します。今年は曜日の並びが微妙で、年末の活気も多少はありましたが気が付いたら正月休みに入っていて、年が明けても何となく正月っぽい盛り上がりに欠け、あっという間に通常モードに戻っていた。と言う感じで、良く言えば穏やかな波の無い年末年始でした。

昨年から続いている恒例の耐熱祭りも土鍋などの耐熱陶器から木のレンゲやお玉・ヘラなど全ての品物が出揃い、いよいよ最終形態を迎えました。毎年人気の土鍋も片手鍋もまだまだたっぷり残っており、毎年この時期になると『売り切れるかな?』と不安になるのですが、おかげ様で毎年桜が咲く頃にはキレイに完売してしまっているから有難い話です。まだご検討中のお客様もまだ間に合いますのでぜひ店頭でご覧ください。

2018年の入荷、一番乗りは松本から大久保ハウス木工舎さんのヘラやお玉、そして待望の匙とレンゲでした。11月お邪魔した際にいただいてきたヘラも年末でちょうど無くなってしまっていた所だったので、いいタイミングでした。今回はヘラも桜と栗を左きき用も混ぜで全部で30本ほどと、2種類の杓文字。くるみの木のお玉も2サイズ届いております。コレだけあればしばらく大丈夫そうです。

そして久々の入荷となる匙とレンゲ。大久保さんの匙へのこだわりは非常に強く、終わる事の無い改良の連続です。私も改良途中で何かと口を挟む事がありますが全く聞く耳を持ちません(笑)。ひとまず現段階では彼の中でこれがベストの形で、今回はこういった形で作品となって届いておりますが、またしばらくしたら新しいカタチに進化を遂げている事でしょう。実際、前回入荷した時のモノよりシャープになり口の中での収まりと言うか当たりが良くなっております。大久保公太郎の飽くなき探求心に脱帽です。

新年の入荷第二弾は、益子の岡田崇人さんからマグカップと鉢が届きました。昨年の秋頃から『年内中にマグか湯吞みだけでも…』と、お願いしていたのを覚えていて下さっていて、残念ながら年末中にはギリギリ間に合いませんでしたが、律儀に年明け早々にお送りくださいました。今年は第3回目の岡田さんの個展をMARKUSで開催する年となっておりまして、今回は秋頃を予定しております。おそらくそれまで入荷は無いものと思われますので気になる方はお早めに。

そして新年の連続入荷、3つ目は、1年ぶりの入荷となる志村和晃さんより染付のうつわが届いております。志村さんとのお付き合いも4年になろうかという所で、最初の頃と今では随分お取り扱いさせていただくラインナップも変わってまいりました。以前は粉引や黄色と青の釉薬に稜花や線彫りの装飾を施したうつわがメインでしたが、ここ2年ほどはもっぱらこの染付の磁器です。

私の好みの変化もあるかもしれませんが、それ以上に志村さんの染付に対する力の入れようと作品の幅の広がりが私の興味を引き付け、それと同時にひとつひとつの装飾や柄の魅力が増していって、MARKUSでお取り扱いさせていただく品物も自然に染付に移行していった。という感じです。以前から志村さんの染付はまとめ買いされるお客様が多い為、今回は輪花皿やオランダ鉢など人気のうつわを厳選して10品目ほどに絞り込み、その分1種類当たりの数量を多くして、まとめ買いにも対応できるようにしました。

最後に、このブログを書いている最中に届いた4つ目の新年の入荷。今回が初めてのお付き合いとなる沖縄の『陶房 真喜屋』 真喜屋 修さんのやちむんです。真喜屋さんとは一昨年の沖縄仕入旅の際に工房にお邪魔させていただいたのが始まりで、そもそも新規のお取り引きはもうお引き受けいただけないくらいお忙しいお真喜屋さんなのですが、半ばゴリ押しでお願いして現地で注文させていただいた分の第1便が満を持して今回届きました。

真喜屋さんは1969年沖縄生まれ。1994年に沖縄県立芸術大学を卒業後、大学でも恩師であった大嶺實清氏に師事。中国・朝鮮・東南アジアなど幅広い交流で独自の陶器文化を築いた琉球王朝時代の製法を学び、古陶への研究を深めていきました。同じ師匠を持つ兄弟子でもあるMARKUSでもお馴染みの壹岐 幸二氏と同様に、柔らかな白化粧土に包まれた端正な造形とモダンでありながら伝統を感じる鮮やかなコバルトの染付が特徴で、民藝とはまた違った古き琉球陶器のカタチを表現しています。

今回は初回という事で染付の柄のバリエーションを知る意味もあって、『6寸皿を20枚、7寸皿を20枚、湯飲みを20個… 』という感じで柄を指定せずに全てお任せで作っていただきました。梱包を解きながら1枚1枚うつわを取り出してそのつどじっくり眺めている内に、一昨年に真喜屋さんの工房にお邪魔した際に所狭しと並べられた器たちを見た時の興奮が甦ってきて、なかなか作業が進みませんでした。

最初に書きましたが、今回の入荷は第1便です。第2便も年内には届くと思いますが、これで全体のおよそ半分くらいです。今回は6寸皿と7寸皿。少し大振りの飯碗や汁碗としても使えるカフェオレボウルと日本酒も楽しめそうな足付きの湯のみが届いております。ひとつの売場にまとまって収まった様子を見るとやはり存在感がありますが、ひとつひとつのうつわはいつもの食卓にスッと馴染みやすい軽やかさがあります。

新年早々怒涛の入荷はこんな感じです。他にも『年末には届くかな?』と思っていたものの、まだ届いていない品物もいくつかあるので、春先にかけてまだまだ入荷が続くと思います。

そして今年は5月23日でMARKUS開業5周年を迎えます。本当にあっという間でした。ま、5周年の感謝のご挨拶はもう少し先にとっておいて、今年はメモリアルイヤーとして重い腰を上げて活動的な1年にしようと、色々と計画しております。まずは来月、その次はゴールデンウイーク、そして7月・9月・11月と、企画を仕込んでおります。2018年。いつもより頑張るMARKUSにご期待ください。

11月の入荷とお休みのお知らせ

雨降りが多かった10月と比べ、気持ちのいい秋晴れの日が続いており、例年より比較的暖かく感じるのは気のせいでしょうか。11月も半ばに差し掛かり今年も残すところ1ヶ月半。年末に向けて入荷が続いております。

品物のご紹介の前に、今月のお休みをお知らせ致します。

●11月20日(月)~ 22日(水) の3日間は連休をいただきます

今回の連休では長野~岐阜~愛知~静岡~山梨の5県をまたにかけて強行軍の仕入の旅に出掛けます。

まずは、長崎の小島鉄平さんからお馴染みの動物柄のスリップウェアが届きました。毎年秋になるとたくさんのスリップウェアを送って下さる小島さんですが、今回は大小様々でおよそ100以上ものうつわをご用意いただきました。小島さんとのお付き合いも4年になりますが、年々人気が高まっていくのを感じます。初期に比べると個性豊かな絵柄も増え、色んな絵柄を集めたくなる方も多いようです。

そして今回は初めての尺皿もお願いしました。今回の入荷では、4寸から8寸までの5つのサイズの平皿や角鉢・楕円鉢がテーブル上に所狭しと並んでおりますが、やはり尺皿は別格です。迫力が違います。直径約30㎝のお皿の上いっぱいにダイナミックに躍動感あふれる動物の絵柄が描かれている様はまさに圧巻です。この大きさならまだ実用的なサイズなので、仕舞い込まずにどんどん使って楽しんで下さい。

また、スリップウェアではなかなか難しい湯吞みや壺も今回初めて作っていただきました。コロンとしたフォルムがスリップの絵柄とも相性がよく、可愛らしさを際立たせています。手に収まる曲線やサイズ感がちょうどよく、お茶の時間が楽しくなりそうです。こちらもまた様々の動物が描かれ、柄違いでいくつか揃えたくなります。

今回は7寸と8寸皿が若干少なめで、8枚づつほどしか入ってこなかったのですが、もしかしたら年末か年明けまでにはもう一度入荷があるかもしれません。

そして少量ですが、益子の岡田崇人さんからも30点ほど届きました。ですが今回は年末年始の大皿料理に大活躍しそうな8寸皿や楕円皿など比較的大きなお皿が中心で、見応え充分なボリューム感です。特に楕円皿・楕円鉢は個展でも毎回人気が集中するうつわで、無理言って多めに分けていただきました。今回はお皿と鉢のみの入荷ですが、もしかしたら年内にマグや湯呑みなどを中心に小物の入荷もあるかもしれません。

続いて大分県別府の大谷健一さんから、こちらも過去最大のボリュームで竹細工のカゴやザルが届きました。これまでは丸や楕円形、長方形の底が深めのザルが中心でしたが、今回は初めての底が浅めの盛りザルや楕円と長方形のハコ型の収納モノをを2サイズづつ作っていただきました。形や大きさに応じてザルよりも細いヒゴで編んでいただいておりますが、がっしりしていて全く不安がありません。さすがの出来栄えです。

いつもの丸や楕円・角ザルは平たい底からフチにかけてググッと立ち上がる、深さのあるタイプで収納力のある浅めのカゴ。といった感じで野菜や果物の保存やパンを盛ったり食器の洗いカゴとして便利な形です。今回の浅いザルは全体に緩く窪んでおり、収納というよりお皿という感じです。お蕎麦やうどん、揚げ物やお鍋の時の具材を盛るザルとして見栄えもよく重宝します。色んな形を用途に応じて使い分けてみて下さい。

そしてハコ型の方は、台所周りやリビングなどの見える部分の見せる収納に使い勝手のいいサイズ展開を考えて作っていただきました。調味料や調理道具、日常的に使用頻度の高いお茶碗や湯呑、土瓶くらいならスッポリ収まります。パッと取り出せてスッと片づけられる。そんな感じで見せる収納としてスマートに使っていただけます。また、小ぶりな植木を2~3個並べて入れて飾ってもカッコ良さそうです。

岐阜県高山の安土草多さんからはガラスの酒器がたくさん届いております。成人になってから約20年と少し、ほとんど日本酒を飲む事が無かったのですが、MARKUSを始めてから何かと同業や作り手の方と日本酒を飲む機会が増え、日本酒の美味しさに気付いてしまいました。そうなると酒器にもこだわりたくなるもので、今年に入って秋田の白岩焼和兵衛窯の渡邉さん、島根の白磁工房の石飛さんにも酒器をお願いしています。

『酒器は酒好きに頼め』これは中目黒にある工芸と器のお店、SMLさんのディレクターである宇野さんからのお言葉ですが、安土さんは日本酒だけでなくスコッチも年代物やカスク、ワインもビンテージを嗜む酒好きで、酒器の製作を頼むにはうってつけの作り手です。という事で今回は日本酒用の酒器だけでなくショットグラスやロックグラス、ビアマグまで多種多様な酒飲みの為のグラスをご用意いただきました。

間もなくやってくる耐熱祭りに備えて稲藁の鍋敷きをご用意致しました。カタチは丸と三角。土瓶やポット、一人分のグラタン皿などにちょうどいい小と、ヤカンや土鍋などの大きなモノに使える大の2サイズです。三角の方は丸と比べて肉厚に編み込まれており、クッション性があってテーブルとの距離もできるため、アツアツの大鍋を置いても安心です。オニギリみたいでキッチンの隅っこにぶら下がっている様も可愛げがあります。

先月に入荷した銅のヤカンに続いてご紹介する銅の調理道具シリーズ。『純銅のおろし器』です。銅のヤカンと同じく新潟県の燕市にある新光金属さんの品物で、ネットでは入手困難と言われているとかいないとか。ボウル部分は職人さんが鎚目を入れて鍛えに鍛え、おろし部分も手作業でひとつひとつ目立てをして摺り心地良く仕上げられています。そしてこの形。ホントに便利なんです。とにかくたくさん大根を摺りたくなります。

最後に大物を。島根県の石州 嶋田窯さんより傘立てが届きました。こちらは昨年9月の島根仕入旅の際に現地で注文してきたモノなのですが、今回入荷した筒型の飛びカンナ模様のモノはMARKUSの開業以来ずっと店頭で使っている傘立てと同じモノです。よく売り物ですか?と聞かれる事があるので品揃えに加えました。直径27cmとコンパクトですがどっしりと安定感があり、狭い玄関先でもスッキリとして邪魔になりません。

こんな感じで年末に向けて入荷の勢いを増していくMARKUSです。来月にはいよいよ土鍋も出揃うと思います。入荷が続きすぎてお店に全て出し切れるか不安ですが多少店内が狭くなってでも出し切ります。ご期待ください。

始まりました。個展 『 第二回 岡田 崇人 の仕事 』

いよいよ始まりました。個展 『 第二回 岡田 崇人 の仕事 』。 23日(水・祝)の初日には開店と同時にたくさんのお客様にお越しいただき、夕方までほぼ途切れる事なく岡田さんの作品をお求めになるうつわ好きの方々で店内も賑わっておりました。皆様のご来店、ありがとうございます。初日に在店して下さった作り手の岡田さんも心地よい疲労感と満足感と共に益子にお帰りになりました。岡田さんは今度の土日の26日・27日にも在店していただけるので、ぜひ会いに来てください。

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岡田さんには搬入の為に初日前日の22日から吉祥寺にお越しいただいたのですが、その日は早朝に茨城や福島沿岸部で大きな地震があり、東京でもかなり揺れました。幸い岡田さんご自身もご自宅や作業場も、そして作品自体も無事でしたが、岡田さんがMARKUSに到着するま色々不安でした。ですが、いざ到着して品物を全て出し終えると興奮で不安も完全に消え去りました。実は昨年購入した古家具の水屋は前回の個展の時の反省から購入したのですが、その水屋との相性も良く雰囲気ある売り場作りができました。

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所狭しと作品が並べられたメインテーブルの中央を1段高くしたところに大きな象嵌の花器を置き、枝ぶりのよいウメモドキを差しました。これは今年の4月に開催した 『 田中 大喜 』 さんの個展の際に得たヒントから、季節感と華やかさ、そして立体感を出すための演出です。平たいモノが多く高さが出しにくいうつわの展示で、前回、田中大喜さんが植物による演出こだわってらしたのを思い出し、大物で大胆にやってみました。背景に垂らした藍染の布との対比も鮮やかで、お気に入りのスペースです。

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前回の2015年6月の第一回の個展からおよそ1年半が経ち、その間に岡田さんは名古屋や関西など東京から西の方で何度か展示を行い、そこでの手応えを今回の個展で新作として形にして下さいました。前回の個展が初のお披露目となった白土に茶色の掻き落としや鉄や青の象嵌なども更に作品の幅を広げ、これまでの岡田さんの作品群に彩りを添えています。そのため品目数では前回を上回っており、今回の個展ではバラエティ豊かな品揃えとなっております。

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今回の個展で開催前から注目を集めていたのが、岡田さんご自身でも久しぶりの制作となったポットで、小ぶりでコロンとした可愛らしいフォルムの胴に施されたお馴染みの象嵌と掻き落とし装飾がいっそう愛らしさを増しています。ちょうどお湯吞みやカップ2杯分くらいの容量で、とても使いやすいサイズです。そして個展ならではの大物も今回はたくさん持ってきていただきました。特に上の写真の右側にある象嵌皿は尺2寸の大物です。国展に入選した時の作品だそうで、こういったものに直に触れる事ができるのも個展の醍醐味です。

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今回の個展では、岡田さんと同じく益子で活動されている藍染作家さんの 『 デイ 麗奈 』 さんの藍染の手ぬぐい・コースター・テーブルマットなどの作品も同時に展示販売しております。麗奈さんは1984年 札幌生まれのハーフで、2006年にオレゴン大学の美術学部テキスタイル科を卒業後に日本に帰国し、その後、2006年より益子に江戸時代から続く紺屋の 『 日下田藍染工房 』 に入り藍染の技術を学びます。3年間の修行を経て現在は通訳などの仕事をしながらご自身の制作活動にも力を注ぎ、今回が初めての展示販売となります。

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このお知らせを書いているのは、東京に大雪が降って気温2度となっている平日の2日目ですが、まだまだ初日と変わらないくらい見応え充分です。今回も400点ほどをご用意していただき、おかげ様で初日にたくさんの作品が旅立っていきましたが、完売してしまったのは1点モノや新作の1部のみですので、お目当ての品物もきっと見つかる事と思います。幸いこの写真を撮っている本日24日は大雪のために、ご来店くださったお客様もごく僅かでしたので、初日の閉店時と在庫の変動もありませんでしたし・・・。(泣)

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週間天気予報によると明日、25日以降の会期中は何とか天気も持ちそうですが、気温はさほど上がらず寒い日が続きますので暖かくしてお出かけください。店内をストーブで温めて皆様のお越しをお待ちしております。引き続き個展 『 第二回 岡田 崇人 の仕事 』 をよろしくお願い致します。

 

いよいよ今週 『 第二回 岡田 崇人 の仕事 』 開催

いよいよ今週の水曜日からとなりました 『 第二回 岡田 崇人 の仕事 』 。月初にはDMの発送を終え、売り場の構想を練りながら岡田さんからの作品の到着を心待ちにしている今日この頃です。DMの撮影用に先行して送っていただいた作品がカウンター内の棚に置いているのを見つけて 『 アレですか?』 と、興味津々にご覧になるお客様も多く、会期が今から楽しみです。

● 会期 :11月23日(水・祝) ~ 12月4日(日) ● 作家在店日 :11月23日(水・祝)・ 26日(土)・ 27日(日)

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また今回は同時展示として、岡田さんと同じく益子で活動れされている藍染作家さんの『 デイ 麗奈 』 さんによる藍染の布 の展示販売も行います。益子に江戸時代から続く紺屋、日下田藍染工房で伝統の技を習得した麗奈さんにとっては今回が初めての展示会ですが、岡田さんの作品との相性も良く、確かな技術で精緻に染め上げられた藍染の布が象嵌や掻落の器たちを鮮やかに引き立てます。手ぬぐいやコースター、テーブルマットなどの小物中心で多数取り揃えておりますので、合わせてぜひご覧ください。

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今回の個展で目玉でDMによる反響が大きかったのがこのポットです。前回の個展の時からリクエストが多く、岡田さんにとっても久しぶりの制作となったポット類は既にお問い合わせも多数いただいており、争奪戦が予想されます。私も岡田さんのご自宅で使っているのを見た以外、他所では見た事が無かったので、DM用のサンプルとして届いたときには大変興奮しました。写真のモノ以外にもいくつか制作して下さっているとの事ですが数量は未定です。そしてもうひとつ。昨年から取り組んでいる白土を使った象嵌のうつわも更に軽やかに進化して今回の個展にも登場します。こちらもご期待ください。

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 そしてこちらも前回の個展で初披露となった白土ベースの茶色い掻落も新しい柄が加わり、更に楽しい品揃えとなっております。定番のリム皿などはもちろんの事、前回の個展で大人気だったオーバルのプレートも今回も制作していただいております。いつもの赤土に白化粧の象嵌や掻落もスマートで魅力的ですが、茶色いシリーズも温かみがあってこの季節にピッタリです。どちらも冬の食卓を賑やかに演出してくれることでしょう。

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ちなみに上の画像は前回の個展の様子です。人気の定番作品からこの機会でしかお目にかかれない個展限定の作品まで幅広い品揃えで、作り手ともども皆様のご来店を心からお待ちしております。ぜひこの機会に楽しげで温かみのある 『 岡田 崇人 の仕事 』 に触れてみて下さい。

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