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日々のモノ・コト

2017年 12月

年内の入荷がだいたい出揃いました。~ 年末年始の営業

あっという間に今年も残すところあと10日ほどです。吉祥寺の街も普段より人が多く平日でも活気付いておりますが、私は喧騒から取り残されたようなMARKUSの店内で、のんびりと『あぁ、年末だな』としみじみ感じております。 …というのは妄想で、店内はもう大変な事になっております。

【年末年始の営業】
年内は12月30日(土)まで休まず営業します。(30日の営業は通常どおり 11:00~20:00)
年始は1月4日(木)11:00からの営業とさせていただきます。

という事で、ここ最近の苦行のような入荷ラッシュの品々をご紹介させていただきます。まずは今年もやってきました、しめ飾り。例年と同じものですが、毎年同じものをお求めになる方が多く、私自身もこのしめ飾りを大変気に入っているため今年もこの伊予のしめ飾り一択です。

茨城に工房を構える吹きガラスの河上 智美さんから大量のガラス器が届いております。いつもは毎年春先に注文したモノを、その年の年末から年明けにかけて2回くらいに分けて届けて下さるのですが、今回はドカンと一括、180点ほどを直接お持ちくださいました。

何日か前に『○○日にお持ちします』というご連絡はいただいていたのですが、いつも通り半分くらいだろうと暢気に構えていたら、まさかの全量180点。急遽大掛かりな売場替えとなりましたが何とか全て売場に収まりました。今回の入荷はコレでおしまいで次回はまた来年の今頃となりますので、気になる方はお早めに。

今回の入荷はグレーのモノも合わせて全部で32種類です。大体いつも定番的な継続品が全体の半分、残りを新作と過去の作品の中からのピックアップを半々。という割合でお願いしているのですが、今回の新作もとてもイイです。来年以降も継続して定番化したいモノばかりです。

河上さんのつくるモールで形づくられたガラスは透明感があり造形的にも美しく、そして華やかさがあります。もう目前に迫ったクリスマスや年末年始などの人が集う賑やかな食卓にはピッタリですしギフトにも大変喜ばれております。

島根県の白磁工房 石飛勲さんからも、今回は鉢モノを中心に追加の品物が届いております。前回10月に届いた分は湯吞みや醤油差しなど細々したとしたものが中心でしたが、今回の入荷分は9月に工房にお邪魔した際にアレコレと要望をお伝えしてきたものがカタチになって届きました。

今年の春に入荷した際に大変好評だったリム浅鉢に2パターンの装飾を加えていただきました。一つはリムに二本の筋目を入れて立体的にして感触も楽しめるようにしました。もう一つもリムに呉須で二本の線を引いて洋皿っぽく仕上げていただきました。朝食のスープやシリアルに似合いそうです。

同じく島根県の袖師窯さんからも様々なカタチのお皿や鉢が届いております。だいたい定番のモノが中心ですが、こちらでも9月にお邪魔した際に要望を出して実現したモノがあります。現地に行って作り手と直接お話をしながらお願いした品物が形になって手元に届くというのは何とも嬉しいモノです。

カップ類も何種類か届いております。今回はあえて湯吞みという形をとらずに、何にでも使えそうなフリーカップを選びました。もちろん湯吞みとして使ってもいいですしビールや焼酎なども楽しめます。当然ながらガラスと違ってお湯割りなど熱い飲み物も楽しめるが陶磁器のいいトコロです。

12月の初旬に先行して入荷していた信楽の八木橋 昇さんと益子の廣川 温さんに続いて、鈴木史子さんからも土鍋が届きました。鈴木さんの土鍋はやや浅めでほぼ寸胴な形で底が広いので、鍋料理だけでなく、ポトフやロールキャベツなど具がゴロッとしたお料理などで大変使いやすく便利です。

鈴木さんからは初めてのお取り扱いとなる耐熱のキャニスターも届いております。フタを載せればスタッキングできる保存容器として、一人分のグラタンや熱々のスープを作ったらフタを下皿にしてテーブルへ。といった感じで大変便利です。土鍋同様に鉄のような渋みのある黒と柔らかな印象の黄色の2色展開です。

そして今年の耐熱モノのトリは廣川 温さんから届いた片手鍋です。深いのと浅いのの2種類でこちらもMARKUSでは今回初めてのお取り扱いとなります。これで今シーズンの耐熱モノは全て揃いました。廣川さんの耐熱のうつわは季節を問わず大変人気で、今後は通年でお取り扱いしていこうかと検討中です。

11月に毎年恒例の大量入荷があった小島鉄平さんから、更に角小皿と六角小皿そして楕円鉢の追加入荷がありました。おかげ様で先月100点ほど入荷した分もかなり減ってしまい、売り場も少し縮小したところへ今回の入荷なので、まだまだMARKUSにおける小島鉄平さんの存在感は弱まりそうもありません。

前月入荷した分も7寸・8寸の大きめのお皿は残りわずかとなってしまいましたが4~6寸皿や角鉢、今回入荷した楕円皿や小皿類などはまだまだたっぷりあります。お目当ての柄の動物がいる内にお早目のどうぞ。まだしばらくは在庫はもちそうですが次はまた1年後の入荷となります。

最後は益子の蜂谷隆之さんから届いた筋目拭漆の多用椀です。黒と朱塗りの多用椀は通年でお取り扱いしておりますが、この筋目入りの拭漆多用椀は秋冬限定にしております。蜂谷さんにお願いすれば季節に関係なく作って下さると思うのですが、個人的にこの椀には寒い時期に具だくさんの豚汁を食べたくなる印象があるので、店主の独断と偏見で秋冬だけのお楽しみにしております。

実は今回のブログを書き始めたのが12日頃だったのですが、連日何かしら入荷があり、アレも載せなきゃコレも載せなきゃと、届いた品物を次々撮影して記事を書き足している内にこんな時期になってしまいました。もう今年の入荷はコレで打ち止めだと思います。年内は30日まで売り場いっぱいの品物で皆さまのお越しをお待ちしております。

今年も残すところあと少しです。少し気が早いですが、2017年もMARKUSをご愛顧いただきまして誠にありがとうございました。来年も引き続きよろしくお願い致します。

 

師走です。八木橋昇さんと廣川温さんの土鍋と白岩焼の酒器と旅の思い出

12月に入りました。毎年同じ事をココで書いてますが、1年が経つのはあっという間です。年々早く感じます。色々あったはずのこの1年ですが正直あまり良く覚えていません。今年の総括はまた後日改めてするとして、まずはお休みのお知らせです。

● 12月7日(木)・ 12日(火)は お休みをいただきます。

これ以降は年末まで休まず営業致します。年内の最終営業日につきましては例年通り29日までにするか今年は30日まで頑張るか悩み中なので、どちらかなるべく早めに決めてお知らせ致します。

信楽の八木橋 昇さんから耐熱の土鍋や片手鍋が届きまして、耐熱モノの売り場に様変わりしております。八木橋さんからは昨年同様に8.5寸(3~4人分)の平土鍋や片手鍋。毎年人気のとんすいが届いております。そして今年は久しぶりに1尺サイズ(5~6人分)の平土鍋もお願いしました。写真ではわかり難いですが圧倒的な存在感です。一般のご家庭で需要があるのか?と思われがちですが、ご要望の声が毎年ありまして、満を持しての登場です。

そして信楽から益子に移住して2年の廣川温さんからも2~3人用と4~5人用の2サイズの土鍋が届いております。お取り扱いさせていただくようになって今年で3シーズン目ですが毎回少しずつ進化しています。今回の変更点は持ち手です。これまで水平についていた持ち手を少し下がり気味に付ける事で指の引っ掛かりが良くなり持ちやすくなりました。今年もあともう一人の方に土鍋をお願いしておりますので、年内には全てが揃い三者三様の土鍋をお楽しみいただける予定です。

秋田県角館の白岩焼和兵衛窯の渡邊葵さんからは今回はマグカップと酒器のみですが、かなりのボリュームで届いております。前回もご好評いただいたマグカップは今回は少し改良していただき、縁の外側まで海鼠釉を流して口当たりが柔らかくなるように変化をつけてみました。縁から少し釉薬が流れる様が海鼠釉の深い青を強調して、見た目にも美しく一つ一つの個性となって表れています。

そしてMARKUS 2017年のヒット商品である酒器もたくさん届いております。今年の春に大量のぐい呑を送っていただき、それ以来MARKUSが酒器にハマるきっかけとなったぐい呑です。ひとつひとつに手の込んだ装飾を施していただき、今回も同じモノは2つと無い幅広いバリエーションのぐい呑で皆様を悩ませます。そして片口も前回よりも少し深くなり容量を増し、更に新作も加わって個性豊かなラインナップとなっております。

直近の入荷はこんな感じですが、続いては11月末に出掛けた仕入旅のご報告を。今回の旅は11月20日から22日までの3日間。東京を出て長野県の上田~戸隠~松本と回って1泊。2日目は松本から岐阜県の高山へ行き、そこから愛知へ下って瀬戸へ行く予定だったのですが、例年より早い雪のせいで高山行きを断念し、松本からそのまま瀬戸へ。その日は静岡泊まりで、3日目は山梨の河口湖畔へ行き、そこから一気に下って、最後は伊豆半島の東側にある伊東へ。と、思い返してもグッタリするような強行軍でした。

上田では以前から少しお取り扱いのある『農民美術』を視察という事で半分趣味みたいなものですが、何件かのお店を回って早々に戸隠へ向かいました。戸隠の目的は、この地に古くから伝わる根曲竹を使った竹細工です。取引先の開拓。という事で事前にアポを取っていた職人さんの営むお店に行ってお話を伺ってきたのですが、思っていた以上に作り手不足が深刻で、継続的なお取り引きは現状では困難だと感じました。それでもその場でいくつかの椀カゴを仕入れさせていただき、今後また何か機会がありましたら。という形で繋がりは作りつつこの地を後にしました。

戸隠では、ウラ目的の戸隠ソバをしっかり堪能して、明るい内にこの日最後の目的地に到着すべく松本へ向かいました。本当は松本での目的は二つあって、一つは松本箒の米澤さんの工房にお伺いする事だったのですが、先日東京でお会いしたばかりだし時間も全然足りなかったので、もう一つの目的地であるMARKUSでも木ヘラやお玉、匙などが人気の大久保ハウス木工舎の大久保公太郎さんの工房にお邪魔してきました。

到着した時は辺りはすっかり暗くなっていたのですが、山の中腹に立つ大久保さんの工房から見下ろす松本の夜景はとてもきれいでした。工房では大久保さんが黙々と作業をしており、静かな空間に響くテンポよくヘラを削る音が心地よく、作業を眺めながら聞き入ってしまいました。大久保さんの所では以前より注文していた品物の内、一部出来上がっていたお玉と桜の木のヘラをたくさんある中から選ばせていただいて持ち帰ってきました。

二日目は最初に予定していた高山でガラス器を制作されている安土草多さんの工房へお邪魔するのを断念し、松本からそのまま中央道を下って愛知県の瀬戸へ向かいました。瀬戸の目的は江戸時代から250年の歴史を持つ瀬戸本業窯さんです。昨年の春頃からお取引のご相談をさせていただいていて、今回の訪問で晴れてお取引のお話がまとまりました。実際に品物が入ってくるのはもう少し先になりますが、念願叶ってホッとしたところで瀬戸の街を後にしました。

三日目はまずは山梨県の河口湖畔でスズ竹を使った竹細工を作っている職人さんの集まりにお邪魔してきました。ここは県の工芸品に指定されている事もあり品質管理の目も厳しく作り手の育成も盛んなため、比較的安定して品物を供給していただけます。東京に帰ってきてからさっそく注文しましたので年明けの1~2月には山梨のザルやかごが届く予定です。その後は富士山をかすめながら一気に南下して、伊豆半島の東側の伊東に工房を構える齊藤十郎さんに会いに行きました。

十郎さんとのお付き合いも早いもので4年目となるものの、東京と伊東も割と近場であるにもかかわらず、なかなかお邪魔する機会を作れずにいました。昨年にこれまで使っていたイッテコイ窯を解体して自ら登り窯を築き、作品の幅もグッと広がっています。これまで十郎さんとは何度もお話したりお酒を飲む機会がありましたが、二人っきりでじっくりお話しするのは初めてで、かなり内容の濃いお話ができました。来年7月にMARKUSで個展を開催して下さるお約束もいただき、大ぶりのスリップウェアと焼き締めや灰釉の鉢を何点か分けて頂いて東京へ帰りました。

今回の旅ではこの先につながる大きな収穫がたくさんあり、とても充実した旅となりました。東京に帰ってくるとすぐに年末に向けた入荷や売り場づくりで慌ただしくしておりますが、ひとまず今年の締め括りに向けてまだまだ入荷する予定の品物をさばきつつ、あっという間に新しい年を迎えているのだと思います。今年も残りわずかですが、引き続きMARKUSをよろしくお願い致します。

 

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