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日々のモノ・コト

2018年

個展『安土草多の灯り』~後半戦に入りました。

2月10日よりスタートしております個展『安土草多の灯り』も後半戦に突入いたしました。3連休からのスタートだったという事もあり初日からの3日間はたくさんのお客様にお越し頂き、誠にありがとうございました。25日の日曜日までの会期ですのでまだご覧になっていない方もまだたくさんありますのでお早めに。

安土さんの照明は全国にたくさんのファンがいらっしゃって、今回は都内だけでなく千葉や神奈川、埼玉。『栃木から来ました。』というお客様もいらっしゃいました。ほとんどの方がネットやインスタで下調べをして、ある程度お目当てがあってご来店されるのですが、事前の下調べも店内に入るとリセットされてしまうそうです。

店内にはおよそ50点のペンダントライトが吊るされ、その全てが安土さんの照明独特の柔らかな光を放っているのですが、まずその光景を見て圧倒されてお目当てだった照明もいったん忘れてしまい、目移りに目移りを重ねてしばし店内を見上げながらイチから考え直す方がほとんどです。でもその表情はとても楽しそうです。

『一度にこんなにたくさんの安土さんの照明を見るのは初めて。欲しいモノがありすぎて危険です。』などと何人かのお客様から嬉しいお言葉をいただいて『この個展を開催して良かった。』という店主冥利に尽きる気持ちでいっぱいで、年末年始の短期間でコレだけの品物を提供して下さった安土さんにも心から感謝です。

本来であればもっと早めに打合せして製作期間にも余裕を持って品揃えのリクエストをしなければならないのですが、昨年11月に打ち合わせの為に安土さんの工房がある高山に向かった時は、松本まで行ったもののいつもより早い降雪で峠を越えて高山に入るのは危険だったために断念しました。

仕切り直して12月に今度は高速バスで高山へ入り、短い時間でしたが今まで私自身も現物を見たことが無かった色んな作品や作業場なども見せていただき、しっかり目に焼き付けて東京に戻って大急ぎで品揃えの構想を練りました。それでも製作期間としてはギリギリだったのですが何とか会期に間に合わせて下さいました。

私はといえば年末は忙しさにかこつけて個展の準備は何も手につかず、年始も正月ムードが終わった1月後半からモタモタとDMの準備を始め、間に2泊3日の山陰山陽地方への出張を挟み、帰ってきてからDMデザインの入稿を済ませ、同時進行で安土さんの照明をとにかくたくさん吊る為の方法をひねっておりました。

今考えると、呆れるほどの動き出しの遅さと段取りの悪さなのですが、そこから何とか配線レール増設を請け負ってくれる電気業者を絞り出し、打合せをしながらレイアウトを決定し、コスト削減の為全てのパーツを自分で手配し、電気配線以外の取付け工事は全て自分で行う。という無茶な条件で工事を依頼しておりました。

そうしている間にDMが上がってきて大急ぎで宛名貼りをして郵便局に持ち込んで発送を済ませ。今度は電設部材や電球やらの手配をネットで行い、ネットの情報だけでは不安なモノはホームセンターに何度も行って買い揃えたりと個展の直前まで目まぐるしく準備に追われていました。

会期前日はお店はお休みにして朝から電気屋さんに工事に入っていただき、コスト削減のため私もお手伝いし、その傍らせっせと照明を組み立てて日付が変わる前には何とか120点全てを完成させて、その内50点ほどを店内に吊り下げました。完成した売り場は今まで見た事の無い圧巻の景色でした。

ご来店下さったお客様の最初の驚きやその後の目移りしながら楽しそうにアレコレと迷っていらっしゃる様子。最終的にコレだと思うものを選ばれて嬉しそうに帰って行かれるのを見ると、私自身も嬉しくなり『ホントに今回の個展をやってよかったなぁ』という思いと同時に、今回の為に配線レールを12m分も増設して、たくさん吊り下げた甲斐があったという充実感でいっぱいです。

ご来店いただいお客様や今回の為に頑張ってたくさんの品物をご用意いただいた安土さんに心から感謝です。ありがとうございます。そして今回は照明だけでなく食器類もたくさんご用意いただきました。新作のグラスから酒器や小鉢など、照明に負けず劣らず充実の品揃えです。こちらも選ぶのが大変そうなほどの多彩で個性豊かな品揃えで皆様を迷わせます。照明選びでちょっと疲れた方はこちらで癒されて下さい。

会期も2月25日までと残り僅かですが、一度にコレだけの数の中からお選びいただける機会はなかなかございません。今すぐ必要ではないけど将来自分の部屋に吊ってみたい。という方でも下調べのつもりでご来店下さい。PCやスマホの画面からでは絶対にわからない直に見た時にしか得られない感動と癒しが安土さんの照明にはあります。皆様のご来店をお待ちしております。

個展『安土 草多の灯り』を開催します。~最近の入荷のお知らせ。

気が付けばもう2月。東京を襲った2度の大雪で散々な目に遭いましたが何とか元気に営業しております。先月にも予告致しましたが、今年はMARKUS開業5周年のメモリアルイヤー(笑)という事で、例年以上に企画を仕込んでおりまして、2月はその第1弾として『吹きガラス 安土草多の灯り』を、今回は少し長めの 2月10日(土)~ 25日(日)の期間で開催します。【 会期前日の 9日(金)は売場準備の為お休みをいただきます 】

5周年を迎える2018年は色々と企画を入れていこうと考えたのが昨年の今頃で、ゴールデンウイークや秋の企画が先に決まり、2月か春先に何か出来ないものかと思案していた所、ガラス照明の暖かくて柔らかな光は夏より冬の方が人気があったな。とか、新生活シーズン前に照明ってアリだな。という割と短絡的な思考で照明の展示をやりたい。と思い至って、すぐ安土草多さんに相談したところ、OK!という事で実現しました。

こうやって書くと随分適当な感じですが、実はもっと前から安土さんには個展のお願いをしており、今回はタイミングと内容が上手く噛み合った。という事です。安土さんとはよく飲みの席でご一緒する事があるのですが、そこでいろんなアイデアや切っ掛けをいただきます。今でこそMARKUSで定番的に扱っている酒器も切っ掛けは安土さんでした。今回の照明の展示も何気ない安土さんとの世間話からヒントをいただいております。

安土さんの照明のファンは多く、よくお問い合わせをいただきます。普段は5~6点を展示して、無くなったら定番的に扱いたいモノと他の新しいモノと半々で差し替えていたのですが、ネットで調べたお客様から『アレの現物を見てみたい』というご要望をいただくようになり、私自身も店内いっぱいに安土さんの照明がぶら下がったら圧巻だろうな。と思っていたので今回の企画を安土さんにお願いしました。

安土さんのガラスは光を通す事で様々な表情を見せてくれます。それはうつわでも同じですが、特に照明の場合は通す光の種類によって表れる表情の質も異なります。太陽の光を通した時は瑞々しく透明感があり、混じり気の無い氷の塊のような涼やかとも言える表情をしており、明かりを灯すと一転して、優しく柔らかに揺らぐ光と影の表情が、ぼんやりと焚火を眺めているような穏やかな気持ちにさせてくれます。

今回の展示はペンダント照明のみの集積です。ペンダントランプとはその名の通り『吊り』照明なのですが、今回の展示ではこんな感じで『置き』での楽しみ方もご提案しております。直接テーブルなど家具の上に置くと熱によって変色したりする可能性があるので板などを1枚挟んだ方が無難ですが、光や影の揺らぎが接地面に映り込み『吊り』の時とは全く違う光と影の表情を楽しむ事ができます。

昨年の11月に安土さんの工房のある高山にお邪魔して、今回の展示に向けて全部で40種類ほど、およそ100数十点ほどのペンダントランプをお願いしております。カタチも大きさも様々でクラックと呼ばれるヒビ仕上げだったり泡が入った仕上げだったりガラスの表情も様々です。お部屋の中を飾るモノですから一旦ご自宅に帰って検討する時間もあった方がいいかと思い、今回は期間も長めに設定しております。

また、1種類当たりの数にも限りがありますので、完売してしまったモノに関してはご希望に応じて『受注生産』の形を取らせていただきたいと思っております。会期終了後でも後日改めてご注文いただけますので、今すぐでなくてもいい方も目に焼き付けてお帰り下さい。1ヶ所でこれだけの数の照明を一堂にご覧いただける迫力ある展示となっておりますのでこの機会をお見逃しなく。皆様のお越しをお待ちしております。

続きまして、入荷のお知らせを2つ。毎年年末年始にかけてうつわを届けて下さる、益子の岡本芳久さんから入荷がありました。昨年秋に鉢モノだけで第1便を届けて下さったのですが、今回は湯吞みと飯碗。そして新作の点打ち模様の7寸皿が各3色づつ入荷しています。前回秋に入荷した鉢モノは既に完売してしまっておりますので、今回は『新入荷』のようなフレッシュな気持ちで売場に並べました。

新作の7寸皿は岡本さんお得意の織部と瑠璃釉と灰釉の3色展開です。高台が広めで安定感があり、点打ちの模様も岡本さん独特のじわっと滲んだような柔らかな表情で優しい感じがします。深さもそこそこありますので、カレーやパスタ、炒め物など幅広い用途で活躍してくれます。岡本さんはだいたい毎年春に注文を入れて、その年の年末から年始にかけてお届け下さるので、この次の入荷は今年の冬になる予定です。

そしてもう一つ。昨年の11月の仕入旅で長野~岐阜~愛知~静岡と回って最後に立ち寄った、山梨県の河口湖周辺で作られたスズ竹のカゴやザルが早くも届きました。まだ青々として爽やかな竹の香りがするので春が来たような気分になります。一部のカゴザルの産地では高齢化が著しく供給力が縮小傾向にあるのですが、こちらでは60~70代ではまだまだ若手と言われる方々が元気に和気あいあいとカゴを編んでおります。

今回はソバザルと米とぎザルと呼ばれる深いもの。そしていわゆる市場カゴと呼ばれる手提げカゴの3種類です。蕎麦ザルと米とぎザルの編み方は山梨を訪れる2日前にうかがった戸隠の蕎麦ザルと同じ編み方で、底の中央を網代編みで組み、そこから渦のような編み方(編み方の呼び名があるのですが忘れてしまいました)に変わり、外側をござ編みにして立ち上げていきます。ずっと残っていてほしい伝統の技です。

個展のお知らせがメインとなって入荷のお知らせが少々かすんでしまいましたが、個展会期中も入荷があればInstagramやFacebookから随時ご紹介していきます。よろしくおい願い致します。

2018年が始まりました。今年もよろしくお願い致します。

2018年がスタートしました。本年もMARKUSをよろしくお願い致します。今年は曜日の並びが微妙で、年末の活気も多少はありましたが気が付いたら正月休みに入っていて、年が明けても何となく正月っぽい盛り上がりに欠け、あっという間に通常モードに戻っていた。と言う感じで、良く言えば穏やかな波の無い年末年始でした。

昨年から続いている恒例の耐熱祭りも土鍋などの耐熱陶器から木のレンゲやお玉・ヘラなど全ての品物が出揃い、いよいよ最終形態を迎えました。毎年人気の土鍋も片手鍋もまだまだたっぷり残っており、毎年この時期になると『売り切れるかな?』と不安になるのですが、おかげ様で毎年桜が咲く頃にはキレイに完売してしまっているから有難い話です。まだご検討中のお客様もまだ間に合いますのでぜひ店頭でご覧ください。

2018年の入荷、一番乗りは松本から大久保ハウス木工舎さんのヘラやお玉、そして待望の匙とレンゲでした。11月お邪魔した際にいただいてきたヘラも年末でちょうど無くなってしまっていた所だったので、いいタイミングでした。今回はヘラも桜と栗を左きき用も混ぜで全部で30本ほどと、2種類の杓文字。くるみの木のお玉も2サイズ届いております。コレだけあればしばらく大丈夫そうです。

そして久々の入荷となる匙とレンゲ。大久保さんの匙へのこだわりは非常に強く、終わる事の無い改良の連続です。私も改良途中で何かと口を挟む事がありますが全く聞く耳を持ちません(笑)。ひとまず現段階では彼の中でこれがベストの形で、今回はこういった形で作品となって届いておりますが、またしばらくしたら新しいカタチに進化を遂げている事でしょう。実際、前回入荷した時のモノよりシャープになり口の中での収まりと言うか当たりが良くなっております。大久保公太郎の飽くなき探求心に脱帽です。

新年の入荷第二弾は、益子の岡田崇人さんからマグカップと鉢が届きました。昨年の秋頃から『年内中にマグか湯吞みだけでも…』と、お願いしていたのを覚えていて下さっていて、残念ながら年末中にはギリギリ間に合いませんでしたが、律儀に年明け早々にお送りくださいました。今年は第3回目の岡田さんの個展をMARKUSで開催する年となっておりまして、今回は秋頃を予定しております。おそらくそれまで入荷は無いものと思われますので気になる方はお早めに。

そして新年の連続入荷、3つ目は、1年ぶりの入荷となる志村和晃さんより染付のうつわが届いております。志村さんとのお付き合いも4年になろうかという所で、最初の頃と今では随分お取り扱いさせていただくラインナップも変わってまいりました。以前は粉引や黄色と青の釉薬に稜花や線彫りの装飾を施したうつわがメインでしたが、ここ2年ほどはもっぱらこの染付の磁器です。

私の好みの変化もあるかもしれませんが、それ以上に志村さんの染付に対する力の入れようと作品の幅の広がりが私の興味を引き付け、それと同時にひとつひとつの装飾や柄の魅力が増していって、MARKUSでお取り扱いさせていただく品物も自然に染付に移行していった。という感じです。以前から志村さんの染付はまとめ買いされるお客様が多い為、今回は輪花皿やオランダ鉢など人気のうつわを厳選して10品目ほどに絞り込み、その分1種類当たりの数量を多くして、まとめ買いにも対応できるようにしました。

最後に、このブログを書いている最中に届いた4つ目の新年の入荷。今回が初めてのお付き合いとなる沖縄の『陶房 真喜屋』 真喜屋 修さんのやちむんです。真喜屋さんとは一昨年の沖縄仕入旅の際に工房にお邪魔させていただいたのが始まりで、そもそも新規のお取り引きはもうお引き受けいただけないくらいお忙しいお真喜屋さんなのですが、半ばゴリ押しでお願いして現地で注文させていただいた分の第1便が満を持して今回届きました。

真喜屋さんは1969年沖縄生まれ。1994年に沖縄県立芸術大学を卒業後、大学でも恩師であった大嶺實清氏に師事。中国・朝鮮・東南アジアなど幅広い交流で独自の陶器文化を築いた琉球王朝時代の製法を学び、古陶への研究を深めていきました。同じ師匠を持つ兄弟子でもあるMARKUSでもお馴染みの壹岐 幸二氏と同様に、柔らかな白化粧土に包まれた端正な造形とモダンでありながら伝統を感じる鮮やかなコバルトの染付が特徴で、民藝とはまた違った古き琉球陶器のカタチを表現しています。

今回は初回という事で染付の柄のバリエーションを知る意味もあって、『6寸皿を20枚、7寸皿を20枚、湯飲みを20個… 』という感じで柄を指定せずに全てお任せで作っていただきました。梱包を解きながら1枚1枚うつわを取り出してそのつどじっくり眺めている内に、一昨年に真喜屋さんの工房にお邪魔した際に所狭しと並べられた器たちを見た時の興奮が甦ってきて、なかなか作業が進みませんでした。

最初に書きましたが、今回の入荷は第1便です。第2便も年内には届くと思いますが、これで全体のおよそ半分くらいです。今回は6寸皿と7寸皿。少し大振りの飯碗や汁碗としても使えるカフェオレボウルと日本酒も楽しめそうな足付きの湯のみが届いております。ひとつの売場にまとまって収まった様子を見るとやはり存在感がありますが、ひとつひとつのうつわはいつもの食卓にスッと馴染みやすい軽やかさがあります。

新年早々怒涛の入荷はこんな感じです。他にも『年末には届くかな?』と思っていたものの、まだ届いていない品物もいくつかあるので、春先にかけてまだまだ入荷が続くと思います。

そして今年は5月23日でMARKUS開業5周年を迎えます。本当にあっという間でした。ま、5周年の感謝のご挨拶はもう少し先にとっておいて、今年はメモリアルイヤーとして重い腰を上げて活動的な1年にしようと、色々と計画しております。まずは来月、その次はゴールデンウイーク、そして7月・9月・11月と、企画を仕込んでおります。2018年。いつもより頑張るMARKUSにご期待ください。

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