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『をのぜの人~ガラスと陶器と和紙の人』5月13日まで。

4月28日(土)から開催しております『をのぜの人~ガラスと陶器と和紙の人』もゴールデンウイークも終わり、後半戦に入りました。連休中はたくさんのお客様にお越し頂きまして誠にありがとうございます。展示総数1350点と、過去最大の物量を投入した今回の企画展も残すところあと数日となりました。

● 5月20日(日)はお休みをいただきます。

会期前日の27日は徹夜作業での売り場準備となり、明け方にいったん自宅に帰ってシャワーを浴びて着替えて店へとんぼ返りという、久し振りの重労働と寝不足で妙なテンションのまま初日を迎えましたが、おかげ様で満足いく売場も完成し、無事に開店からたくさんのお客様をお迎えする事ができました。

初日の28日はカンナカガラス工房の村松学さんと袖師窯の尾野友彦さん。29日にも尾野さんに在廊していただき、お二人に会いに関東近郊だけでなく遠方からもたくさんの方にご来店いただきました。以前に村松さんの個展で作品をご購入された方や、袖師窯さんにお邪魔した事のある方、関東にお住まいの尾野さんのご親戚の方など、両日とも和やかな空気ながらも終日賑わっており、気持ちのいいスタートとなりました。

とにかく今回は1350点という大ボリュームを、どうやって余すところなく全てお見せするか。というのが売り場づくりの課題となったのですが、どうにか全商品を出し切りました。ストックしようにも売場から下げている常設商品があったため、とにかく出し切るしかなかったというのが正直な所なのですが、満遍なく手に取っていただきやすい売り場になったようで、お客様からもご好評いただきホッとしました。

今回のカンナカガラス工房・村松 学さんの品揃えは、ワイングラスやタンブラーなどのグラス類とお皿や鉢などのうつわ類がそれぞれ4割ずつ。ピッチャーやフタ物、花器や1点モノなどで2割くらいといった幅広いラインナップでおよそ480点。グラス類でもクリアのモノから色ガラス、細い色ガラスを巻いたモノやグラヴィール彫刻という技法を施された手の込んだモノなど、これまで扱った事の無いタイプの作品もたくさん並びました。

今回の展示会が初めてのお付き合いとなった村松さんですが、前回のブログでご紹介したようなキャリアに裏付けられた確かな技術と幅広い作品群にただただ圧倒されるばかりでした。村松さんが在廊して下さった初日には、お客様に混じって『ココはどうやっているのか?この部分はどうなっているのか?』などと色々と質問を投げかけ、それに対しても丁寧にお答えいただき、こういった所でも村松さんの誠実な人柄が窺えました。

そして何より目を奪われたのが、花器やピッチャーなど1点モノなどに見られる緻密な細工と造形美、そして鮮やかな色彩です。まさに師匠である舩木先生ゆずり。という事でしょうか。大小さまざまな花器やフタ物、色鮮やかなうつわ類からグラス類までまだまだたくさんの作品がございますので、この機会をお見逃しなく。

袖師窯さんとはまだ2年ほどのお付き合いですが、今回は袖師窯130年の歴史や作品の奥行、懐の深さをまざまざと感じ、思い知る展示会となりました。まず今回袖師窯さんが今回の展示会の為にご用意下さったうつわはおよそ650点。これだけでも個展レベルの物量です。そしてその品揃えも新旧織り交ぜた非常に幅広いラインナップで、私自身も初めて目にする作品たちがたくさん並びました。

近年は二彩やスリップなどのパッと目を引く華やかなうつわが人気で今回もたくさん並びましたが、呉須や並釉、石見地方に古くから伝わる柿色の来待など、袖師窯の歴史を見るような昔から作られている作品も多数ご用意いただきました。ご来店いただいたお客様の中には古くからの袖師窯のファンの方もいらっしゃって、『コレは先々代のおじいさんの頃に作り始めた柄だね。』などと当時を懐かしむようにお話して下さいました。

『魚瀬=をのぜ』と袖師窯の関わりについてもとても興味深いモノでした。今回の『をのぜの人』は島根県松江市魚瀬町にルーツを持つ3人の作り手の合同展ですが、DMを見てお気付きの方もいらっしゃったかもしれませんが、袖師窯の尾野さんだけ松江市の市街地の生まれで、あとの村松さんも山野さんも魚瀬町の生まれです。では尾野さんと魚瀬町との繋がりは?というと、明治維新までさかのぼります。

魚瀬町にルーツを持つ尾野家の祖先が、江戸幕府崩壊後、明治8年に発せられた平民苗字必称義務令によって苗字を名乗る際に魚瀬(おのぜ)の地名から【おの=尾野】という苗字を付けた。と言われているそうで、『をのぜ』との繋がりの深さと歴史を感じました。そんな今回の企画展にはうってつけの袖師窯。まだまだたくさんの作品が所狭しと並んでおります。袖師窯130年の歴史と今を店頭で感じていただきたいです。

こちらも今回が初めてのお取り扱いとなる『出雲民藝紙』と山野孝弘さんの手による籐細工。これまで何箇所かの和紙の産地を訪ねた事がありますが、出雲民藝紙が作られる松江市八雲町の工房ほど、昔ながら環境と技法を守って作られている現場は知りません。清らかな沢の流れで原料となる楮や三椏を洗い、戸板のような大きな板に漉いた和紙を貼り付けて畑の中で天日干しする。手漉き和紙を謳いながらも近代化が進んだ産地が多い中、ここまで原始的な環境と技法で作られているとは驚きでした。

山野さんの作る籐細工の瓶敷や土瓶の弦もたくさんのお問い合わせをいただいております。土瓶の弦は幅3寸(9㎝)・3.5寸(11㎝)・4寸(12㎝)の3サイズです。お求めの際は予めご使用になる土瓶のサイズをご確認下さい。しなやかに編み込まれた瓶敷も美しく見事です。こちらは5寸と6寸の2サイズですが、6寸の方は残り僅かとなっておりますので気になる方はお早めに。そして山野さんは12日(土)に在廊して下さいます。

ゴールデンウイークを挟み2週にわたってお届けした『をのぜの人~ガラスと陶器と和紙の人』ももうすぐ終了です。これまでたくさんの品物が旅立って行きましたが、これで少しはスッキリ見やすくなった感じです。そうなると今まで気が付かなかった品物が目に付くようになり新しい発見が生まれます。まだまだたくさんの品物がございますし後半の方がゆったりご覧いただけますので狙い目です。お悩み中の方もこれからの方もまだ間に合いますますので皆様のご来店を心よりお待ちしております。

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