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個展『安土 草多の灯り』を開催します。~最近の入荷のお知らせ。

気が付けばもう2月。東京を襲った2度の大雪で散々な目に遭いましたが何とか元気に営業しております。先月にも予告致しましたが、今年はMARKUS開業5周年のメモリアルイヤー(笑)という事で、例年以上に企画を仕込んでおりまして、2月はその第1弾として『吹きガラス 安土草多の灯り』を、今回は少し長めの 2月10日(土)~ 25日(日)の期間で開催します。【 会期前日の 9日(金)は売場準備の為お休みをいただきます 】

5周年を迎える2018年は色々と企画を入れていこうと考えたのが昨年の今頃で、ゴールデンウイークや秋の企画が先に決まり、2月か春先に何か出来ないものかと思案していた所、ガラス照明の暖かくて柔らかな光は夏より冬の方が人気があったな。とか、新生活シーズン前に照明ってアリだな。という割と短絡的な思考で照明の展示をやりたい。と思い至って、すぐ安土草多さんに相談したところ、OK!という事で実現しました。

こうやって書くと随分適当な感じですが、実はもっと前から安土さんには個展のお願いをしており、今回はタイミングと内容が上手く噛み合った。という事です。安土さんとはよく飲みの席でご一緒する事があるのですが、そこでいろんなアイデアや切っ掛けをいただきます。今でこそMARKUSで定番的に扱っている酒器も切っ掛けは安土さんでした。今回の照明の展示も何気ない安土さんとの世間話からヒントをいただいております。

安土さんの照明のファンは多く、よくお問い合わせをいただきます。普段は5~6点を展示して、無くなったら定番的に扱いたいモノと他の新しいモノと半々で差し替えていたのですが、ネットで調べたお客様から『アレの現物を見てみたい』というご要望をいただくようになり、私自身も店内いっぱいに安土さんの照明がぶら下がったら圧巻だろうな。と思っていたので今回の企画を安土さんにお願いしました。

安土さんのガラスは光を通す事で様々な表情を見せてくれます。それはうつわでも同じですが、特に照明の場合は通す光の種類によって表れる表情の質も異なります。太陽の光を通した時は瑞々しく透明感があり、混じり気の無い氷の塊のような涼やかとも言える表情をしており、明かりを灯すと一転して、優しく柔らかに揺らぐ光と影の表情が、ぼんやりと焚火を眺めているような穏やかな気持ちにさせてくれます。

今回の展示はペンダント照明のみの集積です。ペンダントランプとはその名の通り『吊り』照明なのですが、今回の展示ではこんな感じで『置き』での楽しみ方もご提案しております。直接テーブルなど家具の上に置くと熱によって変色したりする可能性があるので板などを1枚挟んだ方が無難ですが、光や影の揺らぎが接地面に映り込み『吊り』の時とは全く違う光と影の表情を楽しむ事ができます。

昨年の11月に安土さんの工房のある高山にお邪魔して、今回の展示に向けて全部で40種類ほど、およそ100数十点ほどのペンダントランプをお願いしております。カタチも大きさも様々でクラックと呼ばれるヒビ仕上げだったり泡が入った仕上げだったりガラスの表情も様々です。お部屋の中を飾るモノですから一旦ご自宅に帰って検討する時間もあった方がいいかと思い、今回は期間も長めに設定しております。

また、1種類当たりの数にも限りがありますので、完売してしまったモノに関してはご希望に応じて『受注生産』の形を取らせていただきたいと思っております。会期終了後でも後日改めてご注文いただけますので、今すぐでなくてもいい方も目に焼き付けてお帰り下さい。1ヶ所でこれだけの数の照明を一堂にご覧いただける迫力ある展示となっておりますのでこの機会をお見逃しなく。皆様のお越しをお待ちしております。

続きまして、入荷のお知らせを2つ。毎年年末年始にかけてうつわを届けて下さる、益子の岡本芳久さんから入荷がありました。昨年秋に鉢モノだけで第1便を届けて下さったのですが、今回は湯吞みと飯碗。そして新作の点打ち模様の7寸皿が各3色づつ入荷しています。前回秋に入荷した鉢モノは既に完売してしまっておりますので、今回は『新入荷』のようなフレッシュな気持ちで売場に並べました。

新作の7寸皿は岡本さんお得意の織部と瑠璃釉と灰釉の3色展開です。高台が広めで安定感があり、点打ちの模様も岡本さん独特のじわっと滲んだような柔らかな表情で優しい感じがします。深さもそこそこありますので、カレーやパスタ、炒め物など幅広い用途で活躍してくれます。岡本さんはだいたい毎年春に注文を入れて、その年の年末から年始にかけてお届け下さるので、この次の入荷は今年の冬になる予定です。

そしてもう一つ。昨年の11月の仕入旅で長野~岐阜~愛知~静岡と回って最後に立ち寄った、山梨県の河口湖周辺で作られたスズ竹のカゴやザルが早くも届きました。まだ青々として爽やかな竹の香りがするので春が来たような気分になります。一部のカゴザルの産地では高齢化が著しく供給力が縮小傾向にあるのですが、こちらでは60~70代ではまだまだ若手と言われる方々が元気に和気あいあいとカゴを編んでおります。

今回はソバザルと米とぎザルと呼ばれる深いもの。そしていわゆる市場カゴと呼ばれる手提げカゴの3種類です。蕎麦ザルと米とぎザルの編み方は山梨を訪れる2日前にうかがった戸隠の蕎麦ザルと同じ編み方で、底の中央を網代編みで組み、そこから渦のような編み方(編み方の呼び名があるのですが忘れてしまいました)に変わり、外側をござ編みにして立ち上げていきます。ずっと残っていてほしい伝統の技です。

個展のお知らせがメインとなって入荷のお知らせが少々かすんでしまいましたが、個展会期中も入荷があればInstagramやFacebookから随時ご紹介していきます。よろしくおい願い致します。

2018年が始まりました。今年もよろしくお願い致します。

2018年がスタートしました。本年もMARKUSをよろしくお願い致します。今年は曜日の並びが微妙で、年末の活気も多少はありましたが気が付いたら正月休みに入っていて、年が明けても何となく正月っぽい盛り上がりに欠け、あっという間に通常モードに戻っていた。と言う感じで、良く言えば穏やかな波の無い年末年始でした。

昨年から続いている恒例の耐熱祭りも土鍋などの耐熱陶器から木のレンゲやお玉・ヘラなど全ての品物が出揃い、いよいよ最終形態を迎えました。毎年人気の土鍋も片手鍋もまだまだたっぷり残っており、毎年この時期になると『売り切れるかな?』と不安になるのですが、おかげ様で毎年桜が咲く頃にはキレイに完売してしまっているから有難い話です。まだご検討中のお客様もまだ間に合いますのでぜひ店頭でご覧ください。

2018年の入荷、一番乗りは松本から大久保ハウス木工舎さんのヘラやお玉、そして待望の匙とレンゲでした。11月お邪魔した際にいただいてきたヘラも年末でちょうど無くなってしまっていた所だったので、いいタイミングでした。今回はヘラも桜と栗を左きき用も混ぜで全部で30本ほどと、2種類の杓文字。くるみの木のお玉も2サイズ届いております。コレだけあればしばらく大丈夫そうです。

そして久々の入荷となる匙とレンゲ。大久保さんの匙へのこだわりは非常に強く、終わる事の無い改良の連続です。私も改良途中で何かと口を挟む事がありますが全く聞く耳を持ちません(笑)。ひとまず現段階では彼の中でこれがベストの形で、今回はこういった形で作品となって届いておりますが、またしばらくしたら新しいカタチに進化を遂げている事でしょう。実際、前回入荷した時のモノよりシャープになり口の中での収まりと言うか当たりが良くなっております。大久保公太郎の飽くなき探求心に脱帽です。

新年の入荷第二弾は、益子の岡田崇人さんからマグカップと鉢が届きました。昨年の秋頃から『年内中にマグか湯吞みだけでも…』と、お願いしていたのを覚えていて下さっていて、残念ながら年末中にはギリギリ間に合いませんでしたが、律儀に年明け早々にお送りくださいました。今年は第3回目の岡田さんの個展をMARKUSで開催する年となっておりまして、今回は秋頃を予定しております。おそらくそれまで入荷は無いものと思われますので気になる方はお早めに。

そして新年の連続入荷、3つ目は、1年ぶりの入荷となる志村和晃さんより染付のうつわが届いております。志村さんとのお付き合いも4年になろうかという所で、最初の頃と今では随分お取り扱いさせていただくラインナップも変わってまいりました。以前は粉引や黄色と青の釉薬に稜花や線彫りの装飾を施したうつわがメインでしたが、ここ2年ほどはもっぱらこの染付の磁器です。

私の好みの変化もあるかもしれませんが、それ以上に志村さんの染付に対する力の入れようと作品の幅の広がりが私の興味を引き付け、それと同時にひとつひとつの装飾や柄の魅力が増していって、MARKUSでお取り扱いさせていただく品物も自然に染付に移行していった。という感じです。以前から志村さんの染付はまとめ買いされるお客様が多い為、今回は輪花皿やオランダ鉢など人気のうつわを厳選して10品目ほどに絞り込み、その分1種類当たりの数量を多くして、まとめ買いにも対応できるようにしました。

最後に、このブログを書いている最中に届いた4つ目の新年の入荷。今回が初めてのお付き合いとなる沖縄の『陶房 真喜屋』 真喜屋 修さんのやちむんです。真喜屋さんとは一昨年の沖縄仕入旅の際に工房にお邪魔させていただいたのが始まりで、そもそも新規のお取り引きはもうお引き受けいただけないくらいお忙しいお真喜屋さんなのですが、半ばゴリ押しでお願いして現地で注文させていただいた分の第1便が満を持して今回届きました。

真喜屋さんは1969年沖縄生まれ。1994年に沖縄県立芸術大学を卒業後、大学でも恩師であった大嶺實清氏に師事。中国・朝鮮・東南アジアなど幅広い交流で独自の陶器文化を築いた琉球王朝時代の製法を学び、古陶への研究を深めていきました。同じ師匠を持つ兄弟子でもあるMARKUSでもお馴染みの壹岐 幸二氏と同様に、柔らかな白化粧土に包まれた端正な造形とモダンでありながら伝統を感じる鮮やかなコバルトの染付が特徴で、民藝とはまた違った古き琉球陶器のカタチを表現しています。

今回は初回という事で染付の柄のバリエーションを知る意味もあって、『6寸皿を20枚、7寸皿を20枚、湯飲みを20個… 』という感じで柄を指定せずに全てお任せで作っていただきました。梱包を解きながら1枚1枚うつわを取り出してそのつどじっくり眺めている内に、一昨年に真喜屋さんの工房にお邪魔した際に所狭しと並べられた器たちを見た時の興奮が甦ってきて、なかなか作業が進みませんでした。

最初に書きましたが、今回の入荷は第1便です。第2便も年内には届くと思いますが、これで全体のおよそ半分くらいです。今回は6寸皿と7寸皿。少し大振りの飯碗や汁碗としても使えるカフェオレボウルと日本酒も楽しめそうな足付きの湯のみが届いております。ひとつの売場にまとまって収まった様子を見るとやはり存在感がありますが、ひとつひとつのうつわはいつもの食卓にスッと馴染みやすい軽やかさがあります。

新年早々怒涛の入荷はこんな感じです。他にも『年末には届くかな?』と思っていたものの、まだ届いていない品物もいくつかあるので、春先にかけてまだまだ入荷が続くと思います。

そして今年は5月23日でMARKUS開業5周年を迎えます。本当にあっという間でした。ま、5周年の感謝のご挨拶はもう少し先にとっておいて、今年はメモリアルイヤーとして重い腰を上げて活動的な1年にしようと、色々と計画しております。まずは来月、その次はゴールデンウイーク、そして7月・9月・11月と、企画を仕込んでおります。2018年。いつもより頑張るMARKUSにご期待ください。

年内の入荷がだいたい出揃いました。~ 年末年始の営業

あっという間に今年も残すところあと10日ほどです。吉祥寺の街も普段より人が多く平日でも活気付いておりますが、私は喧騒から取り残されたようなMARKUSの店内で、のんびりと『あぁ、年末だな』としみじみ感じております。 …というのは妄想で、店内はもう大変な事になっております。

【年末年始の営業】
年内は12月30日(土)まで休まず営業します。(30日の営業は通常どおり 11:00~20:00)
年始は1月4日(木)11:00からの営業とさせていただきます。

という事で、ここ最近の苦行のような入荷ラッシュの品々をご紹介させていただきます。まずは今年もやってきました、しめ飾り。例年と同じものですが、毎年同じものをお求めになる方が多く、私自身もこのしめ飾りを大変気に入っているため今年もこの伊予のしめ飾り一択です。

茨城に工房を構える吹きガラスの河上 智美さんから大量のガラス器が届いております。いつもは毎年春先に注文したモノを、その年の年末から年明けにかけて2回くらいに分けて届けて下さるのですが、今回はドカンと一括、180点ほどを直接お持ちくださいました。

何日か前に『○○日にお持ちします』というご連絡はいただいていたのですが、いつも通り半分くらいだろうと暢気に構えていたら、まさかの全量180点。急遽大掛かりな売場替えとなりましたが何とか全て売場に収まりました。今回の入荷はコレでおしまいで次回はまた来年の今頃となりますので、気になる方はお早めに。

今回の入荷はグレーのモノも合わせて全部で32種類です。大体いつも定番的な継続品が全体の半分、残りを新作と過去の作品の中からのピックアップを半々。という割合でお願いしているのですが、今回の新作もとてもイイです。来年以降も継続して定番化したいモノばかりです。

河上さんのつくるモールで形づくられたガラスは透明感があり造形的にも美しく、そして華やかさがあります。もう目前に迫ったクリスマスや年末年始などの人が集う賑やかな食卓にはピッタリですしギフトにも大変喜ばれております。

島根県の白磁工房 石飛勲さんからも、今回は鉢モノを中心に追加の品物が届いております。前回10月に届いた分は湯吞みや醤油差しなど細々したとしたものが中心でしたが、今回の入荷分は9月に工房にお邪魔した際にアレコレと要望をお伝えしてきたものがカタチになって届きました。

今年の春に入荷した際に大変好評だったリム浅鉢に2パターンの装飾を加えていただきました。一つはリムに二本の筋目を入れて立体的にして感触も楽しめるようにしました。もう一つもリムに呉須で二本の線を引いて洋皿っぽく仕上げていただきました。朝食のスープやシリアルに似合いそうです。

同じく島根県の袖師窯さんからも様々なカタチのお皿や鉢が届いております。だいたい定番のモノが中心ですが、こちらでも9月にお邪魔した際に要望を出して実現したモノがあります。現地に行って作り手と直接お話をしながらお願いした品物が形になって手元に届くというのは何とも嬉しいモノです。

カップ類も何種類か届いております。今回はあえて湯吞みという形をとらずに、何にでも使えそうなフリーカップを選びました。もちろん湯吞みとして使ってもいいですしビールや焼酎なども楽しめます。当然ながらガラスと違ってお湯割りなど熱い飲み物も楽しめるが陶磁器のいいトコロです。

12月の初旬に先行して入荷していた信楽の八木橋 昇さんと益子の廣川 温さんに続いて、鈴木史子さんからも土鍋が届きました。鈴木さんの土鍋はやや浅めでほぼ寸胴な形で底が広いので、鍋料理だけでなく、ポトフやロールキャベツなど具がゴロッとしたお料理などで大変使いやすく便利です。

鈴木さんからは初めてのお取り扱いとなる耐熱のキャニスターも届いております。フタを載せればスタッキングできる保存容器として、一人分のグラタンや熱々のスープを作ったらフタを下皿にしてテーブルへ。といった感じで大変便利です。土鍋同様に鉄のような渋みのある黒と柔らかな印象の黄色の2色展開です。

そして今年の耐熱モノのトリは廣川 温さんから届いた片手鍋です。深いのと浅いのの2種類でこちらもMARKUSでは今回初めてのお取り扱いとなります。これで今シーズンの耐熱モノは全て揃いました。廣川さんの耐熱のうつわは季節を問わず大変人気で、今後は通年でお取り扱いしていこうかと検討中です。

11月に毎年恒例の大量入荷があった小島鉄平さんから、更に角小皿と六角小皿そして楕円鉢の追加入荷がありました。おかげ様で先月100点ほど入荷した分もかなり減ってしまい、売り場も少し縮小したところへ今回の入荷なので、まだまだMARKUSにおける小島鉄平さんの存在感は弱まりそうもありません。

前月入荷した分も7寸・8寸の大きめのお皿は残りわずかとなってしまいましたが4~6寸皿や角鉢、今回入荷した楕円皿や小皿類などはまだまだたっぷりあります。お目当ての柄の動物がいる内にお早目のどうぞ。まだしばらくは在庫はもちそうですが次はまた1年後の入荷となります。

最後は益子の蜂谷隆之さんから届いた筋目拭漆の多用椀です。黒と朱塗りの多用椀は通年でお取り扱いしておりますが、この筋目入りの拭漆多用椀は秋冬限定にしております。蜂谷さんにお願いすれば季節に関係なく作って下さると思うのですが、個人的にこの椀には寒い時期に具だくさんの豚汁を食べたくなる印象があるので、店主の独断と偏見で秋冬だけのお楽しみにしております。

実は今回のブログを書き始めたのが12日頃だったのですが、連日何かしら入荷があり、アレも載せなきゃコレも載せなきゃと、届いた品物を次々撮影して記事を書き足している内にこんな時期になってしまいました。もう今年の入荷はコレで打ち止めだと思います。年内は30日まで売り場いっぱいの品物で皆さまのお越しをお待ちしております。

今年も残すところあと少しです。少し気が早いですが、2017年もMARKUSをご愛顧いただきまして誠にありがとうございました。来年も引き続きよろしくお願い致します。

 

師走です。八木橋昇さんと廣川温さんの土鍋と白岩焼の酒器と旅の思い出

12月に入りました。毎年同じ事をココで書いてますが、1年が経つのはあっという間です。年々早く感じます。色々あったはずのこの1年ですが正直あまり良く覚えていません。今年の総括はまた後日改めてするとして、まずはお休みのお知らせです。

● 12月7日(木)・ 12日(火)は お休みをいただきます。

これ以降は年末まで休まず営業致します。年内の最終営業日につきましては例年通り29日までにするか今年は30日まで頑張るか悩み中なので、どちらかなるべく早めに決めてお知らせ致します。

信楽の八木橋 昇さんから耐熱の土鍋や片手鍋が届きまして、耐熱モノの売り場に様変わりしております。八木橋さんからは昨年同様に8.5寸(3~4人分)の平土鍋や片手鍋。毎年人気のとんすいが届いております。そして今年は久しぶりに1尺サイズ(5~6人分)の平土鍋もお願いしました。写真ではわかり難いですが圧倒的な存在感です。一般のご家庭で需要があるのか?と思われがちですが、ご要望の声が毎年ありまして、満を持しての登場です。

そして信楽から益子に移住して2年の廣川温さんからも2~3人用と4~5人用の2サイズの土鍋が届いております。お取り扱いさせていただくようになって今年で3シーズン目ですが毎回少しずつ進化しています。今回の変更点は持ち手です。これまで水平についていた持ち手を少し下がり気味に付ける事で指の引っ掛かりが良くなり持ちやすくなりました。今年もあともう一人の方に土鍋をお願いしておりますので、年内には全てが揃い三者三様の土鍋をお楽しみいただける予定です。

秋田県角館の白岩焼和兵衛窯の渡邊葵さんからは今回はマグカップと酒器のみですが、かなりのボリュームで届いております。前回もご好評いただいたマグカップは今回は少し改良していただき、縁の外側まで海鼠釉を流して口当たりが柔らかくなるように変化をつけてみました。縁から少し釉薬が流れる様が海鼠釉の深い青を強調して、見た目にも美しく一つ一つの個性となって表れています。

そしてMARKUS 2017年のヒット商品である酒器もたくさん届いております。今年の春に大量のぐい呑を送っていただき、それ以来MARKUSが酒器にハマるきっかけとなったぐい呑です。ひとつひとつに手の込んだ装飾を施していただき、今回も同じモノは2つと無い幅広いバリエーションのぐい呑で皆様を悩ませます。そして片口も前回よりも少し深くなり容量を増し、更に新作も加わって個性豊かなラインナップとなっております。

直近の入荷はこんな感じですが、続いては11月末に出掛けた仕入旅のご報告を。今回の旅は11月20日から22日までの3日間。東京を出て長野県の上田~戸隠~松本と回って1泊。2日目は松本から岐阜県の高山へ行き、そこから愛知へ下って瀬戸へ行く予定だったのですが、例年より早い雪のせいで高山行きを断念し、松本からそのまま瀬戸へ。その日は静岡泊まりで、3日目は山梨の河口湖畔へ行き、そこから一気に下って、最後は伊豆半島の東側にある伊東へ。と、思い返してもグッタリするような強行軍でした。

上田では以前から少しお取り扱いのある『農民美術』を視察という事で半分趣味みたいなものですが、何件かのお店を回って早々に戸隠へ向かいました。戸隠の目的は、この地に古くから伝わる根曲竹を使った竹細工です。取引先の開拓。という事で事前にアポを取っていた職人さんの営むお店に行ってお話を伺ってきたのですが、思っていた以上に作り手不足が深刻で、継続的なお取り引きは現状では困難だと感じました。それでもその場でいくつかの椀カゴを仕入れさせていただき、今後また何か機会がありましたら。という形で繋がりは作りつつこの地を後にしました。

戸隠では、ウラ目的の戸隠ソバをしっかり堪能して、明るい内にこの日最後の目的地に到着すべく松本へ向かいました。本当は松本での目的は二つあって、一つは松本箒の米澤さんの工房にお伺いする事だったのですが、先日東京でお会いしたばかりだし時間も全然足りなかったので、もう一つの目的地であるMARKUSでも木ヘラやお玉、匙などが人気の大久保ハウス木工舎の大久保公太郎さんの工房にお邪魔してきました。

到着した時は辺りはすっかり暗くなっていたのですが、山の中腹に立つ大久保さんの工房から見下ろす松本の夜景はとてもきれいでした。工房では大久保さんが黙々と作業をしており、静かな空間に響くテンポよくヘラを削る音が心地よく、作業を眺めながら聞き入ってしまいました。大久保さんの所では以前より注文していた品物の内、一部出来上がっていたお玉と桜の木のヘラをたくさんある中から選ばせていただいて持ち帰ってきました。

二日目は最初に予定していた高山でガラス器を制作されている安土草多さんの工房へお邪魔するのを断念し、松本からそのまま中央道を下って愛知県の瀬戸へ向かいました。瀬戸の目的は江戸時代から250年の歴史を持つ瀬戸本業窯さんです。昨年の春頃からお取引のご相談をさせていただいていて、今回の訪問で晴れてお取引のお話がまとまりました。実際に品物が入ってくるのはもう少し先になりますが、念願叶ってホッとしたところで瀬戸の街を後にしました。

三日目はまずは山梨県の河口湖畔でスズ竹を使った竹細工を作っている職人さんの集まりにお邪魔してきました。ここは県の工芸品に指定されている事もあり品質管理の目も厳しく作り手の育成も盛んなため、比較的安定して品物を供給していただけます。東京に帰ってきてからさっそく注文しましたので年明けの1~2月には山梨のザルやかごが届く予定です。その後は富士山をかすめながら一気に南下して、伊豆半島の東側の伊東に工房を構える齊藤十郎さんに会いに行きました。

十郎さんとのお付き合いも早いもので4年目となるものの、東京と伊東も割と近場であるにもかかわらず、なかなかお邪魔する機会を作れずにいました。昨年にこれまで使っていたイッテコイ窯を解体して自ら登り窯を築き、作品の幅もグッと広がっています。これまで十郎さんとは何度もお話したりお酒を飲む機会がありましたが、二人っきりでじっくりお話しするのは初めてで、かなり内容の濃いお話ができました。来年7月にMARKUSで個展を開催して下さるお約束もいただき、大ぶりのスリップウェアと焼き締めや灰釉の鉢を何点か分けて頂いて東京へ帰りました。

今回の旅ではこの先につながる大きな収穫がたくさんあり、とても充実した旅となりました。東京に帰ってくるとすぐに年末に向けた入荷や売り場づくりで慌ただしくしておりますが、ひとまず今年の締め括りに向けてまだまだ入荷する予定の品物をさばきつつ、あっという間に新しい年を迎えているのだと思います。今年も残りわずかですが、引き続きMARKUSをよろしくお願い致します。

 

11月の入荷とお休みのお知らせ

雨降りが多かった10月と比べ、気持ちのいい秋晴れの日が続いており、例年より比較的暖かく感じるのは気のせいでしょうか。11月も半ばに差し掛かり今年も残すところ1ヶ月半。年末に向けて入荷が続いております。

品物のご紹介の前に、今月のお休みをお知らせ致します。

●11月20日(月)~ 22日(水) の3日間は連休をいただきます

今回の連休では長野~岐阜~愛知~静岡~山梨の5県をまたにかけて強行軍の仕入の旅に出掛けます。

まずは、長崎の小島鉄平さんからお馴染みの動物柄のスリップウェアが届きました。毎年秋になるとたくさんのスリップウェアを送って下さる小島さんですが、今回は大小様々でおよそ100以上ものうつわをご用意いただきました。小島さんとのお付き合いも4年になりますが、年々人気が高まっていくのを感じます。初期に比べると個性豊かな絵柄も増え、色んな絵柄を集めたくなる方も多いようです。

そして今回は初めての尺皿もお願いしました。今回の入荷では、4寸から8寸までの5つのサイズの平皿や角鉢・楕円鉢がテーブル上に所狭しと並んでおりますが、やはり尺皿は別格です。迫力が違います。直径約30㎝のお皿の上いっぱいにダイナミックに躍動感あふれる動物の絵柄が描かれている様はまさに圧巻です。この大きさならまだ実用的なサイズなので、仕舞い込まずにどんどん使って楽しんで下さい。

また、スリップウェアではなかなか難しい湯吞みや壺も今回初めて作っていただきました。コロンとしたフォルムがスリップの絵柄とも相性がよく、可愛らしさを際立たせています。手に収まる曲線やサイズ感がちょうどよく、お茶の時間が楽しくなりそうです。こちらもまた様々の動物が描かれ、柄違いでいくつか揃えたくなります。

今回は7寸と8寸皿が若干少なめで、8枚づつほどしか入ってこなかったのですが、もしかしたら年末か年明けまでにはもう一度入荷があるかもしれません。

そして少量ですが、益子の岡田崇人さんからも30点ほど届きました。ですが今回は年末年始の大皿料理に大活躍しそうな8寸皿や楕円皿など比較的大きなお皿が中心で、見応え充分なボリューム感です。特に楕円皿・楕円鉢は個展でも毎回人気が集中するうつわで、無理言って多めに分けていただきました。今回はお皿と鉢のみの入荷ですが、もしかしたら年内にマグや湯呑みなどを中心に小物の入荷もあるかもしれません。

続いて大分県別府の大谷健一さんから、こちらも過去最大のボリュームで竹細工のカゴやザルが届きました。これまでは丸や楕円形、長方形の底が深めのザルが中心でしたが、今回は初めての底が浅めの盛りザルや楕円と長方形のハコ型の収納モノをを2サイズづつ作っていただきました。形や大きさに応じてザルよりも細いヒゴで編んでいただいておりますが、がっしりしていて全く不安がありません。さすがの出来栄えです。

いつもの丸や楕円・角ザルは平たい底からフチにかけてググッと立ち上がる、深さのあるタイプで収納力のある浅めのカゴ。といった感じで野菜や果物の保存やパンを盛ったり食器の洗いカゴとして便利な形です。今回の浅いザルは全体に緩く窪んでおり、収納というよりお皿という感じです。お蕎麦やうどん、揚げ物やお鍋の時の具材を盛るザルとして見栄えもよく重宝します。色んな形を用途に応じて使い分けてみて下さい。

そしてハコ型の方は、台所周りやリビングなどの見える部分の見せる収納に使い勝手のいいサイズ展開を考えて作っていただきました。調味料や調理道具、日常的に使用頻度の高いお茶碗や湯呑、土瓶くらいならスッポリ収まります。パッと取り出せてスッと片づけられる。そんな感じで見せる収納としてスマートに使っていただけます。また、小ぶりな植木を2~3個並べて入れて飾ってもカッコ良さそうです。

岐阜県高山の安土草多さんからはガラスの酒器がたくさん届いております。成人になってから約20年と少し、ほとんど日本酒を飲む事が無かったのですが、MARKUSを始めてから何かと同業や作り手の方と日本酒を飲む機会が増え、日本酒の美味しさに気付いてしまいました。そうなると酒器にもこだわりたくなるもので、今年に入って秋田の白岩焼和兵衛窯の渡邉さん、島根の白磁工房の石飛さんにも酒器をお願いしています。

『酒器は酒好きに頼め』これは中目黒にある工芸と器のお店、SMLさんのディレクターである宇野さんからのお言葉ですが、安土さんは日本酒だけでなくスコッチも年代物やカスク、ワインもビンテージを嗜む酒好きで、酒器の製作を頼むにはうってつけの作り手です。という事で今回は日本酒用の酒器だけでなくショットグラスやロックグラス、ビアマグまで多種多様な酒飲みの為のグラスをご用意いただきました。

間もなくやってくる耐熱祭りに備えて稲藁の鍋敷きをご用意致しました。カタチは丸と三角。土瓶やポット、一人分のグラタン皿などにちょうどいい小と、ヤカンや土鍋などの大きなモノに使える大の2サイズです。三角の方は丸と比べて肉厚に編み込まれており、クッション性があってテーブルとの距離もできるため、アツアツの大鍋を置いても安心です。オニギリみたいでキッチンの隅っこにぶら下がっている様も可愛げがあります。

先月に入荷した銅のヤカンに続いてご紹介する銅の調理道具シリーズ。『純銅のおろし器』です。銅のヤカンと同じく新潟県の燕市にある新光金属さんの品物で、ネットでは入手困難と言われているとかいないとか。ボウル部分は職人さんが鎚目を入れて鍛えに鍛え、おろし部分も手作業でひとつひとつ目立てをして摺り心地良く仕上げられています。そしてこの形。ホントに便利なんです。とにかくたくさん大根を摺りたくなります。

最後に大物を。島根県の石州 嶋田窯さんより傘立てが届きました。こちらは昨年9月の島根仕入旅の際に現地で注文してきたモノなのですが、今回入荷した筒型の飛びカンナ模様のモノはMARKUSの開業以来ずっと店頭で使っている傘立てと同じモノです。よく売り物ですか?と聞かれる事があるので品揃えに加えました。直径27cmとコンパクトですがどっしりと安定感があり、狭い玄関先でもスッキリとして邪魔になりません。

こんな感じで年末に向けて入荷の勢いを増していくMARKUSです。来月にはいよいよ土鍋も出揃うと思います。入荷が続きすぎてお店に全て出し切れるか不安ですが多少店内が狭くなってでも出し切ります。ご期待ください。

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